その61 ページ14
(貴方side)
今日は生物委員の仕事も終わって少し暇ができた。
せっかくだしこの木の下で昼寝をするのもいいな
なんだか乱太郎ときり丸としんベヱみたいだ
私はふふっ…と笑いながら木に寄りかかるように座ると眠る前に本を読んだ。
木の下ってこんなに心地がいいものだったのか
影ができて涼しいし心地がいいな
そんな気持ちになりながら本を読んでいるとどこからか声が聞こえてきた。
『あれ…ジュンコ
また孫兵くんから逃げてきたの？
それとも1匹で散歩？』
シャーと鳴きながら私に近づくとジュンコは私の手に頭を擦り付けて撫でろと言ってきた。
本当に可愛いなこいつ…うちの子になるか？
なんて冗談はさておきジュンコを撫でながら私は読書をやめて空を見た。
青い空と白い雲、そして木の枝につく若葉たち
なんだか今なら本心を全て吐き出せそうだ
『ねぇ…どうして私が皆にモブって呼ばせているかわかる？』
私の言葉に対してシャー？と鳴きながら頭を傾けているジュンコ
首を傾げているつもりなのだろうか…それだったら可愛いな
しかしまあこれも私のぼやきに過ぎない
だからそのまま話してしまおう
『私が皆にモブって呼ばせているのはね…
私がモブになりたいからなんだよ
モブっていうのは群衆とか人の集まりのこととかを言うんだけど、他にも名前もない対して力もない無害な存在って意味もあるんだよ
私はそんな力の持たない普通の人間になりたかった…。
だけどそれでは両親と約束した立派な忍者になるという目標はなくなってしまう
だからがむしゃらに勉強して、鍛錬して今の私がいるんだ。
それに普段は“私”という存在を隠して“僕”として生きている
これもモブになりたい…平凡な人間になりたいという小さな抵抗でもあるんだ。
立派な忍者になりたい…だけど平凡な人間にもなってみたい
そんな葛藤でもあるのかな…
モブは輝いてはいけない、それなのにこの学園にいる皆はキラキラと輝いている
ジュンコ、もちろん君もね
……はぁ』
私、なにをしたいんだろうか…？
すごく苦しくなってきた
すごく辛くなってきた
自分からこの気持ちを吐き出しといてこれはないな
なんで私は自分の本音にここまで悩んでいるんだろうか？
ついにはこんなことも思ってしまった
『………普通になりたいよ』
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スイちゃんですよ〜☆ - 天女様系とか嫌われ系が苦手だった(^^ω) (2023年1月21日 2時) (
レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - 自分的になんすけど、夢主さん以外のオリキャラ(先生は一人が限界)が地雷って事が分かりました、 (2023年1月21日 2時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - 感想を言います!!!!(^^ω)面白いです!!!!これからどうなっていくかワクワクしながら読みます(^^ω) (2023年1月21日 1時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - え、まって、続編、？だよな、マ？ (2023年1月21日 1時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
凛@昆布教(プロフ) - コメント失礼します。忍たま乱太郎の沼にハマって、夢小説を漁ってたら貴方様の小説を見つけました。主人公くんがこれから仲間の影響を受けてどんな風になるのか気になります。更新、頑張って下さい！ (2020年8月12日 7時) (レス) id: 0b140bf78a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2020年8月8日 15時
