[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語Ⅱ (ページ10)

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六十話ページ10

私の発言にセキさんは顔を顰めた。

コンゴウ団の長なのだから仲間の変化に気づけて当然、しかし結局は人間なのだからわからない時だってあるのだ。

『今回のドレディアの暴走の件、ヒナツさんは自分の力でどうにかしようとしています。

最近のあなた忙しかったそうですね…だからこそあなたに迷惑をかけることを恐れて一人で悩んでいたんですよ…。

だからギンガ団に相談してガチグマの暴走を止めて欲しいと頭を下げに来た。

シンジュ団でもないコンゴウ団のヒナツさんが自分とは全く関係のないガチグマを想って私達にお願いした。

あなたはそれに気づけなかった！』

彼女のような責任感の強いタイプの子は抱え込みやすいのだ

誰かに迷惑をかけたくない、誰も悲しまない選択のためなら自分はいくらでも無理をしてしまうのだ。

『今更あなたを責める必要性はありません。

とにかくヒナツさんを見つけてあなたの口から無事でよかったと伝えるべきです。』

補充した道具の入ったポーチを腰に装備すると家の戸締りをして門前を目指した。

既に門の前で待機をしているテルの様子はソワソワしているといった感じだろう。

『おまたせテル

では行こうか、ヒナツさんの救出と荒ぶるドレディアを落ち着かせるために…！』

分厚い革製の手袋をはめて警備隊と共にいざ紅蓮の湿地へ

そこで待っているのは一体なんだというのか…それは行ってみないとわからない。