[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語Ⅱ (ページ45)

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九十五話ページ45

迷いの洞窟を抜け出した目の前には大きく裂けた空があった。

するとノボリさんは思い出したかのようにテルに話しかけた。

｢ラベン博士にお聞きしましたよ、貴方様は空から落ちてきたと。｣

そういえばノボリさんは気づいたらヒスイ地方にいたんだよね

立ち尽くしていたところをシンジュ団に拾われて、ポケモンを手懐ける力があったからキャプテンに任命されたといった経緯があるのだ。

｢無駄話はこの辺にして、そろそろ行きますか｣

どうやら休憩時間をいただいていたようだ。

私は少し辺りを調査するので先に行ってくださいと言った

『洞窟キングのマルマインの元に到着するまでには追いつきますので』

｢わかりました…貴方様の実力はよく理解しているので信じましょう。｣

ありがとうノボリさん

にっこりと笑って手を振ると、二人の姿が見えなくなるまで遠くに行ってしまった。

『さてと…少しばかり力を貸してください

ウォーグル！』

ボールから飛び出る私だけの愛しい従順な鳥を優しく撫でる

彼らはこれから古代の石切場に向かうだろうから崖登りのお手伝いをウォーグルにしてもらうのだ。

〈お…お嬢!?私の背中に乗るのではないのですか!?〉

軽く爪を肩に触れさせているウォーグルはなにか勘違いをしていないかい？

『言っておくけどこれは身体機能を回復させるための訓練…私はまだ本調子じゃないんだから付き合いなさい。』

〈思ってたのと違います〜！〉

こんな所でコントをしてる場合じゃないからな

というかしっかり私の身体に乗っかってくるんじゃない重さ43キログラムがぁ…！