[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語Ⅱ (ページ42)

今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:27,841 hit

九十二話ページ42

ひんやりとした空気が頬を撫でて身体を震わせる。

やっぱりここも標高が高い分冷えるわね

『ここが天冠の山麓、テルは初めて来た場所だからまずは可能な範囲でこの地になれる所から始めようか。』

｢はい！｣

周りを見れば山山山…岩石だらけでいわタイプやじめんタイプのポケモンが多く生息していそうだ。

そしてあの大きな時空の裂け目の真下にあるのがテンガン山、確か山頂にあるのは100年後には槍の柱として物語に登場するんだよな。

今は槍ではなく神聖なシンオウ神殿という名前だが

それにしても活動できる範囲が狭すぎるな…やはり崖を制するポケモンの力が必要になるわね。

『とりあえず二手に分かれて効率よく調査をしましょうか。』

｢わかりました、では夕方になったらこのベースキャンプに集まりましょう！｣

お互いに別方向に進んで行くとボールからウォーグルを出して早速上空から調査を始めることにした。

テルは実力者とはいえまだまだ伸びる程の才能がある

私だって負けてられないな

……と、思ったのだが

結局、私達の足で調査することの出来る範囲はかなり限られておりすぐにテルと合流することになった。

『確かこの先にある洞窟前で…あっ

ノボリさーん！』

山の中を進んでいくには洞窟の中を通るのが先決

私たちはノボリさんの案内通りに洞窟を通る事にしたのだ。

｢マルマインについてお話したいことがあります。

どうも私が記憶しているマルマインとこの天冠の山麓で確認されているマルマインは少し違うみたいです。

ですが電気を放つのは同じ、対策をするべきだと思います。｣

荒ぶるマルマインを沈めるにはじめんタイプのポケモンがいいか…それとも別の対策もするべきだろうか。

『大変な道のりになりそうですね…』

｢そう！大変なのです

ポケモンも人も生きていくのは！｣

あー…出た出た

めんどくさい自意識過剰がやってきた