[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語Ⅱ (ページ2)

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五十二話ページ2

早朝、私達は軽い朝食をとってすぐにズイの遺跡に向かった。

そこにはシンジュ団のキャプテンであるユウガオさんという方が毎日来ているらしい。

『おはようございます、ユウガオさん』

｢お前さん達はギンガ団の奴らかい…いかにもわしはユウガオ。

シンジュ団のキャプテンさね｣

私達も自己紹介をすることにした。

私から名乗り、ついでにテルのことを紹介すれば｢あの時空の裂け目から落ちてきた人間…｣と呟いていた。

『今回は荒ぶるガチグマについてお話を聞かせて欲しいのです。

テルは暴走したバサギリを鎮めた張本人、何か力になると思うのです。』

しかし私の言葉に対して古い考え方で文句を言ってくるのがこのユウガオさんだ。

｢いくらバサギリを鎮めて助かった人がいるとしても、他に方法はなかったのかねぇ…｡

だってポケモンを力尽くで黙らせたようなものでしょう？

しかもあなた方はボールとやらでポケモンを捕まえまくるとか…。

そのような野蛮なギンガ団の力は借りません、もちろんコンゴウ団の力も｣

なるほど、言い分はわかるが柔軟性に欠ける残念な人であることはわかったよ。

ヒナツはシンジュ団とコンゴウ団の因縁は関係なしに助けたい人とポケモンがいるから行動した、プライドを優先することなくユウガオさんに力を貸してくれとお願いしたのにあしらったのか。

だから私はにっこりと笑ってこう言ってやった

『わかりました！あなたのお力は一切お借りしません。

なので私の行動に文句は言わないでくださいね？』

ぜってぇババアの力なんて借りねぇぞ

私はズイの遺跡の出口を目指して方向転換をした。

ここはテルと二手に分かれて解決策を見つけるしかないだろう。

それを言えばテルは困惑していたから耳元で囁いた。

『私は何もギンガ団を代表して言ったわけでなく個人で行動すると言ったのよ。

テルはあなたなりの方法でユウガオさんから助力してもらってガチグマを鎮める方法を探してね。』

私はユウガオさんからの力は借りないよ、でもテルはそんなこと言ってないからね。

これぞ屁理屈、一休さんのトンチよ