[ポケモン]捨て子から始まる異世界転生物語Ⅱ (ページ49)

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九十九話ページ49

キャンプ場で少しだけ休憩をしていたら、テルとノボリさんがやって来た。

本来ならテルが解決するものだけどこの程度なら今後に影響しないだろう。

｢以前から思う事がありますが、A様は他の方とは違うポケモンの可能性を見出しているようにも見えます。

ギンガ団に属する者としては珍しい部類に入りますね。｣

ノボリさんから突然そんな事を言われてしまうと動揺してしまう。

あははーそうですかー(棒)…なんて怪しさ満点の返答をしたものだから絶対顔を顰めてるんだろうな。

とりあえず休憩した後に先に進むべきだと誤魔化すために提案するとそれもそうだとテルが言った。

やれやれ…私だって隠したい秘密の一つや二つあるんだからあまり詮索はして欲しくないよね。

なんて思いながら次の場所を目指す二人の後ろ姿を見ながらため息をついた。

〈よろしいのですか？追いかける必要があるのでは？〉

『うーん…出来るだけ一人で行動しないといけないかな。』

独り言のような、隣で羽繕いをするウォーグルに返答するような曖昧な発言をすると、彼らとは違う方向に歩き出した。

まだ時間に余裕がありそうだし回り道でもしますかね。

懐にしのばせたヒメリのみを口に放り込んで噛み砕くと走り出す。

『確かこっちの方向から行けるよな〜』

こちとらランクマックス団員ぞ？野生ポケモンなんて簡単に払い除けるほどの実力はあるっちゃあある。

まるで子供向けアスレチックを最速クリアするかのように岩と岩を跳んで渡り崖を登った。

若干傷は痛むけどこの程度なら問題ない

そうじゃないとこの世界は生きられない

頑張れ私、頑張れテル

洞窟キングのマルマインはすぐ近くだよ