七十八話 ページ28
イダイトウと共に辿り着いた先にいるのは火山活動が止まることの無い火吹き島
攫われたガラナの相棒であるガーディを救出するためにも先に一人だけで火吹き島に来たのだ。
｢ありがとうイダイトウ…後から来るススキさんを連れて来てくださいね。｣
しばらくは分かれとなるがまた力を貸してほしいと願うとイダイトウは空高く跳ね上がり姿を消した。
熱気のすごい火山の迫力に汗を流し奥へと続く道を歩いていく。
後からススキと合流する事が出来て少しホッとしたのもあるが、やはりテルに先導して貰いたいらしい。
奥に進むにつれて気温が上がるような感覚になって汗が止まらないが足を止めるわけにはいかないのだ。
そして辿り着いたのは群青の海岸を守るキングの戦場。
一体のガーディを取り囲みさっさと進化するよう促していた。
｢ここに来る勇気のあるポケモンは進化すると言われていることはとっくに調べたんだから！｣
だからといってキングの素質がないと思われるガーディがそれで進化するわけが無い。
一向に進化しないガーディを見てイライラする盗賊三姉妹は後ろからの足音に気づき振り向いた。
｢ようやく追いついた…ガーディを返してもらうぞ！｣
そう叫ぶ少年に対しておじゃま虫扱いをする盗賊は彼の前に立ち塞がる。
｢うちが相手するわ、さあやっちまいなユキノオー！｣
ボールを空高く投げ飛び出たのは火山活動が続く火吹き島に似合わない巨体のポケモン
ポケモン自体に罪はないが、邪魔をするなら倒すのみ
｢力を貸してくれ…マグマラシ！｣
相棒で勝負を決めるつもりでいる少年は育成面で少しばかりの不安を抱きながらも巨大なポケモンに勝負を挑んだ。
｢すばやさで相手を翻弄するぞ、かえんぐるま！｣
炎を纏い回転を加えて相手に攻撃するマグマラシについていけないオタケのユキノオーはあっさりやられてしまった。
その悔しさに火山の中でユキノオーも本調子ではなかったと言い訳をするオタケだが、そんなことを言ってはこの世界で生きていけない。
｢姉者がユキノオーを出したんだろ…いけドクロッグ、毒まみれにしてやりな。｣
今度は三女の登場だ
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2022年3月1日 11時
