Best Friend 4 ページ4
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「 つーいた! 」
剛典「 お金、足りるかな… 」
無事、クレープやさんに着いた。
「 私、席取ってくるね 」
剛典「 え、俺が並ぶの?あの女だらけの集団の中に? 」
確かにレジには女の子ばっかり。
「 大丈夫だって!うちの制服の子いないし! 」
そう言って剛典の背中をバシバシ叩くと、
剛典「 そういうことじゃ… 」
そう言いながらも列に並びにいった。
かと思えば、ばっと振り返って、
剛典「 お前、チョコバナナだよな? 」
「 うん。小さめでいーや 」
剛典「 りょうかい 」
ほんとは大きいのがいいけど、さすがにね。
なんだかんだ言って優しいから、大きいのって言ったらかってきちゃうもんな。
私は、席を探した。
.
無事にイイ席を見つけて、携帯をいじる。
『 …あれ、山下? 』
「 ……え? 」
いきなり呼ばれて、顔を上げると、
「 安達くん! 」
隣のクラスで同じ委員会の安達くんがいた。
黒髪の短髪で、爽やかイケメン。
「 安達くん、一人? 」
安達「 ううん。彼女と 」
「 …ソーイエバカノジョガイマシタネー 」
安達「 なに、その棒読み 」
「 リア充っていいなー 」
安達「 え?山下、彼氏いないの? 」
「 いない 」
安達「 もったいないね、山下可愛いのに 」
「 かっ……!! 」
ニコニコしながら、そう言う安達くん。
「 そんなことありませんよー。ていうか… 」
”そんなこと言ったら彼女に怒られるよ“、そう言おうとしたら、
──ダンッ!!
何故か顔の怖い剛典がカバンを乱暴に机に置いた。
「 あ、剛典ありがとー 」
剛典「 ……人のツレ、口説くのやめてくんない? 」
安達「 口説く? 」
「 なにいってんの、剛典!!安達くん…この人、彼女いるから! 」
安達「 そうそう。じゃ、いくなー 」
手をひらひらと振って、去っていった安達くん。
剛典「 なんだ、彼女持ちかー 」
「 剛典、なに怒ってたの 」
剛典「 怒ってないからね 」
剛典はそういうと、私にクレープを差し出した。
「 ありがとー……ん? 」
これ…
「 大きいのじゃん! 」
剛典「 どうせ俺に気を遣って小さいのにしたんだろ、そんなの今さらだろ 」
やっぱり剛典は優しいな。
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作者名:れっどきゃっと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/akajasu7
作成日時:2017年4月22日 19時