検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:26,616 hit

Best Friend 3 ページ3

.




1日がたつのは早くて、もう放課後。





「 …で? 」


剛典「 ……… 」





机に突っ伏して、むすっとしている私の親友様。





そんな剛典に話しかける。





「 結局、告白されたんですかー 」


剛典「 ……… 」


「 おーい 」


剛典「 ……… 」


「 …まあいいや。悠里とかーえろ 」





あ、悠里はわたしのもう一人の親友ね。





私が剛典のことが好きなのも知ってる。





「 じゃね、剛典。ばいばい 」





そう言って、剛典から離れようとすると腕をつかまれる。





剛典「 ……俺も帰る 」


「 じゃあ、もう拗ねんのやめてー 」


剛典「 …拗ねてねーし 」


「 ……明らかすねてんじゃん 」


剛典「 拗ねてないっていってんじゃん!! 」


「 はいはい。もーめんどくさいな、私の親友様は 」





告白されないで拗ねるってどうよ。





全国のモテない男子が泣くよー





「 …しょうがないから、クレープでも食べて元気だしなよ 」


剛典「 ……それ、俺が奢るんじゃ… 」


「 ………バレた?笑 」


剛典「 やっぱり!いつも俺におごらせんじゃん! 」


「 えー…たまには私払ってるよ! 」


剛典「 払ってねぇよ! 」


「 …剛典、払ってくんないの? 」


剛典「 払わない! 」


「 …じゃあ私行かない 」


剛典「 は!? 」


「 剛典の奢りじゃないなら私行かない 」


剛典「 え、ちょ、なんで… 」


「 そもそも剛典を元気づけるためだもん。そんだけ元気だったら大丈夫だね! 」





そう言って笑顔を向ける、と。





剛典「 嘘嘘!奢るから行こう!? 」


「 んは、やったー!笑 」


剛典「 は?おま… 」


「 ほら、行くよ剛典ー 」





軽く小走りでクレープやさんに向かう。





すると、後ろから





剛典「 お前、わざとかぁぁぁぁぁ!! 」





そんな叫び声が聞こえてきた。





剛典「 なんで俺が奢るって言うかわかったんだよぉぉぉぉ!!! 」





そんなん、決まってんじゃん。





「 親友、なめんなよ!!! 」





“親友”、だから。





next

Best Friend 4→←Best Friend 2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
376人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れっどきゃっと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/akajasu7  
作成日時:2017年4月22日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。