Best Friend 3 ページ3
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1日がたつのは早くて、もう放課後。
「 …で? 」
剛典「 ……… 」
机に突っ伏して、むすっとしている私の親友様。
そんな剛典に話しかける。
「 結局、告白されたんですかー 」
剛典「 ……… 」
「 おーい 」
剛典「 ……… 」
「 …まあいいや。悠里とかーえろ 」
あ、悠里はわたしのもう一人の親友ね。
私が剛典のことが好きなのも知ってる。
「 じゃね、剛典。ばいばい 」
そう言って、剛典から離れようとすると腕をつかまれる。
剛典「 ……俺も帰る 」
「 じゃあ、もう拗ねんのやめてー 」
剛典「 …拗ねてねーし 」
「 ……明らかすねてんじゃん 」
剛典「 拗ねてないっていってんじゃん!! 」
「 はいはい。もーめんどくさいな、私の親友様は 」
告白されないで拗ねるってどうよ。
全国のモテない男子が泣くよー
「 …しょうがないから、クレープでも食べて元気だしなよ 」
剛典「 ……それ、俺が奢るんじゃ… 」
「 ………バレた?笑 」
剛典「 やっぱり!いつも俺におごらせんじゃん! 」
「 えー…たまには私払ってるよ! 」
剛典「 払ってねぇよ! 」
「 …剛典、払ってくんないの? 」
剛典「 払わない! 」
「 …じゃあ私行かない 」
剛典「 は!? 」
「 剛典の奢りじゃないなら私行かない 」
剛典「 え、ちょ、なんで… 」
「 そもそも剛典を元気づけるためだもん。そんだけ元気だったら大丈夫だね! 」
そう言って笑顔を向ける、と。
剛典「 嘘嘘!奢るから行こう!? 」
「 んは、やったー!笑 」
剛典「 は?おま… 」
「 ほら、行くよ剛典ー 」
軽く小走りでクレープやさんに向かう。
すると、後ろから
剛典「 お前、わざとかぁぁぁぁぁ!! 」
そんな叫び声が聞こえてきた。
剛典「 なんで俺が奢るって言うかわかったんだよぉぉぉぉ!!! 」
そんなん、決まってんじゃん。
「 親友、なめんなよ!!! 」
“親友”、だから。
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作者名:れっどきゃっと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/akajasu7
作成日時:2017年4月22日 19時