親友だって楽じゃない。 (ページ1)

今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:26,618 hit

Best Friend 1 ページ1

sideA

今日だって私は、キミの“親友役“だ。

.

『 Aーー！！』

いつもみたいに朝、歩いてる私にキミは声をかける。

「 …おはよ、今日はテンション高いじゃん」

『今日はね、誰かに告白されそうな気がする！』

「はあ？なにいってんの… 」

『いや、だってね！？この俺が！！１ヶ月！！告白されないのは！！おかしいと思う！！』

「うるさいし、自意識過剰すぎ」

私はそう言い、親友の頭をばしっとたたく。

手加減はしませんよ、ええ。

ここで手加減したらすぐ調子乗るからね。

『いった！痛い！モテ男の頭を叩くなんて！』

「はいはい。自業自得。」

自分の頭を抑えながら、涙目で一言。

『こんの怪力女… 』

ぴき

「なんてー？もう一発しばかれたいってー？しょうがないなー、特別に一発殴ってあげるよー」

『うそ！うそです！ごめんなさい！』

「絶対許さない、とりあえず一発…ね？」

『やだやだ！そんな可愛く首傾けられてもムリ！』

そんな気持ちのこもってない“可愛い”にでさえ、ドキドキする私は大馬鹿野郎だ。

「 …もーいいよ」

『ほんと！？」

「いいから学校行くよ、…剛典」

私の“親友”、

剛典「おう！」

岩田剛典。

next