20-Fortunate ページ23
黒子くんと出会って、数日後。
再び病院で、黒子くんと出会った。
305号室の友人に、また会いに来たらしい。
用事が済んだら病室に行く、と言われ、部屋の番号を教えると、本当に黒子くんが訪れたのだ。
「黒子くん、部活はやってるの？」
「バスケ部です。……三軍ですけど。」
他愛のない会話。
でも、聞き逃せない単語が、一つ。
「バスケ部！征くんと同じか！……あ、赤司征十郎、って知ってる？黒子くんと同じ学年の。」
黒子くんも、バスケ部に居る。
多分いつか、黒子くんと征くんは出会う。
そんな気がする。
「直接知り合いではないですが、一発で一軍テストに合格してましたから、知ってます。」
一軍、なんだ。
征くん、ちゃんと一番狙ってるんだ。
そんな事実が、私の胸をちくりと痛める。
「……そ、っか。……征くん、しっかりやってんだ。」
最近、病室に来ないと思ったら、そういうことか。
一軍なんだ、征くん。
「次期主将、なんて話も聞きますよ、早々。……あ、そろそろ練習の時間なので失礼しますね。」
黒子くんが、綺麗に笑った。
こうして笑うと、黒子くんは喋り方や所作と似つかわしくない、年相応の男の子な感じがする。
「いってらっしゃい。頑張ってね。」
黒子くんを、笑顔で送り出した。
また明日も、笑える気がした。
黒子くんが出て行ったあと、久しぶりにクロくんが姿を見せた。
身長が前よりずっと伸びて、何だか私からすれば巨人の様。
「久しぶり。……何、痩せた？」
クロくんが、不安そうに私を見る。
痩せたという自覚はない。
でも、確かに最近、体に違和感が、ない訳ではない。
「平気平気。……クロくんの方は元気そうじゃん。」
キシっと声を上げて笑うと、クロくんは今にも泣いてしまいそうな顔で、
「笑うのは良いけど無理矢理はやめてくれ。」
と、言った。
クロくんは頭がいいから、きっと人の気持ちも敏感に感じ取ってしまうのだ。
クロくんの幸せは、どうにか奪わないでほしい。
切実に、そう思った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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革ベルト
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MIORINE(プロフ) - nanoさん» コメントありがとうございます。続けてほしいと言って下さる方がいらっしゃるので頑張ってみることにしました。 (2014年11月24日 15時) (
レス) id: c4fda7ba0c (このIDを非表示/違反報告)
nano - もう遅いかもしれませんが私は続けて欲しく思っております。まあ1読者の意見ですので続けるかは貴方様の判断で良いと思いますが…(´・ω・`) (2014年11月24日 15時) (レス) id: f0d8cf3aaf (このIDを非表示/違反報告)
MIORINE(プロフ) - 和人孫さん» コメントありがとうございます。本当に長々と続いてしまうかもしれませんが、頑張ってみます。 (2014年11月24日 14時) (レス) id: c4fda7ba0c (このIDを非表示/違反報告)
MIORINE(プロフ) - 夜宇宙さん» コメントありがとうございます。更新改めて頑張ってみることにします。 (2014年11月24日 14時) (レス) id: c4fda7ba0c (このIDを非表示/違反報告)
和人孫(プロフ) - もし、たくさんの時間がかかっても 終わり が見たいです。待ってます。 (2014年11月24日 6時) (携帯から) (レス) id: 4d48cfdd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIORINE | 作成日時：2014年10月19日 20時
