あまえんぼな梶井くん ページ37
「うちゅーだいげんすいー」
「えへへー、ほんの数日前のことですがねぇ、ぼくぅ、宇宙の端が何なのかを確かめる方法を考えついちゃったんですよー」
「うん、判った、判ったからちょっと此処でそういう体勢になるのは止めようか」
「えー?」
現在、二人は森コーポレーションビルのロビーにいる。しかも、梶井は頬を赤らめ鴎外の腰のあたりに抱きついて離れようとしない。
「梶井君……先刻あの
「この梶井にかかればあの程度、どーってことないです!ほめてほめてー♡」
「呑み過ぎは善くないと云いたいんだけれどねぇ」
諫めるように云われ、少しむくれた顔になったが、鴎外を掴む腕は緩めようとしない。
そこへ紅葉がやって来た。
「おや、鴎外ど……の?……いかんいかん、私が行ってはちょいと迷惑かの……」
「待って紅葉君!それは誤解だよ!」
「なにがですかぁ?ぼくはうちゅーだいげんすいにいいこいいこしてもらってるだけですよぉ」
「梶井君、呂律が回らなくなるくらい酔ってるじゃないか!」
紅葉は若干引き気味だが、意を決して尋ねてみた。
「その……鷗外殿?これはどういうプレイで?」
「違う!そういうのじゃない!それに、私の守備範囲は12歳以下の女の子だと知っているだろう?」
その言葉に、梶井が目をぱちくりさせた。
「……うちゅーだいげんすい?……もしかして、ぼくのこときらい?」
ぽろぽろと、防護眼鏡の奥の瞳から涙が零れ落ちてくる。
「……ひぐっ、ぼく、うちゅーだいげんすいのところで、研究したいのに……うわーん!何でもするから、ぼくのこと嫌いにならないでくださいー!」
完全に酔いの廻った梶井(28歳童貞)は床にへたり込んで泣き始めてしまった。
「……君はマフィア一優秀な科学者なんだ。嫌いになるはずが無いよ」
「……ほんと?」
「ああ。だから……三回廻ってワンと鳴け!」
梶井はぴたりと泣き止み、その場でくるくる回る。
「わんわん!」
「よーしよし、良い子だね。梶井君は何でもできるおりこうさんだ」
「きゃうーん♡」
犬の様に座る梶井は、大型犬を撫でるかのように撫でまわされて、恍惚としている。
その一部始終を目撃した紅葉が一言。
「こ……此処には変態しかおらんのかー!」
「ま、待って紅葉君!誤解だよ!!!」
ラッキーアイテム
檸檬
ラッキーカラー
あずきいろ
あしたの運勢
顔がでかくて……首が太くて……足が短くて……ちょっとずんぐりむっくりwwな感じぃする、頑丈な体になるのが明日のあなたです。
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アルみかん(プロフ) - 最高ですね!メソポタミア引っかかりましたw (2019年3月14日 16時) (レス) id: d96a4d4603 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - おかぁーさーん!また、かじいさんとこーよーねーさんがチューしてるよー!(二回目の幼稚園児か)にしてもあしたの運勢が…ヤバイ。 (2019年3月8日 22時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 社長と首領推しを増やし隊さん» 紅葉「それは善かった。ところで……何か良いネタはあるかの?」 梶井「うわははは!呟きがせいぜい80種類程度だから、同じネタがちょいちょい挟まるんだ!というわけで、明日僕の部屋においで!」 (2018年10月29日 19時) (レス) id: 1feef1598f (このIDを非表示/違反報告)
社長と首領推しを増やし隊(プロフ) - bot見てきました。面白い(笑)ところで私は明日、つつがなく梶井さんに撲殺されるようです(´・ω・ ) (2018年10月29日 9時) (レス) id: df1800325d (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - カプチーノさん» 梶井「それは有難い!よぅし、君をこの梶井の助手にしてあげよう!」 鴎外「大抵の場合、助手と言う名の被験体にされるのだけれどね」 (2018年10月27日 8時) (レス) id: 131a596780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キューブ | 作者ホームページ:
作成日時:2018年6月13日 21時