梶井さんと紅葉さんが駄弁るだけリターンズ〜暴走する檸檬と紅葉の協奏曲〜

金は地球を救う ページ27

此処はいつもの研究室。
黄色いTシャツの梶井が、これまた黄色い箱を持っている。


「なんじゃ、その檸檬の服は」


「皆様の温かい募金をお待ちしています」


「ふーん……」


紅葉は見て見ぬふりをしようとしたが、梶井に引き留められた。


「紅葉さん！嗚呼、貴女はなんと冷たい人なのでしょう！そんな人格では部下からの信頼もがた落ちですよ！」


「黙れ」


「貴女の愛で！救ってくださいよ！」


「そんな露骨なお涙頂戴番組にくれてやる金はない」


「この募金は然るべきところに寄付されるんです！さあ、安心して大金を放り込んでください！」


「厭じゃ」


頑なに募金しようとしない紅葉に詰め寄る梶井。


「聞いて下さい、紅葉さん。世界には一度に一食しか食べられない人が沢山いるんですよ！そして！アフリカなどでは一分間になんと！60秒が経過しているんです！さぁ、募金にご協力しやがれください！！」


「わ、判った判った。金はやる！」


紅葉は仕方なく、梶井の募金箱に五円玉を入れた。
だが、梶井はまだ不服そうだ。


「お賽銭じゃあるまいし、ねぇ……たった五円じゃ金魚もすくえませんよ」


「そんな目で見つめるでない。もうちっとやる」


紅葉は五百円玉を入れてみた。
しかし梶井は微妙な表情のままだ。


「うむむ……そもそも小銭しか入れないという発想が既にケチ臭い」


「五月蠅い！此れで満足か貴様ーッ！！」


紅葉は三千円入れた。
それでも梶井は満足していないようだ。


「うむ、これで漸く中高生の小遣い(一月分)レベル！貴女の本気はまだまだこんなもんじゃないでしょう！？鏡花ちゃんの為に活動資金半年分をつぎ込んだあの豪気を見せてくださいよ！」


「梶井の癖に生意気な……！ええい！くれてやるわ！」


紅葉は梶井の顔に百万円分の小切手を叩きつけた！


「お！小切手ですか！これで遠心分離機が買い換えられるー！やったー！」


「……待て」


「何を？」


「然るべきところに寄付、とは？」


「ええ、僕の研究費用(しかるべきところ)に」


「救う？」


「僕が救われました」


「金色夜叉、梶井を切り刻みコンクリート詰めにして海にでも沈めておけ」


「ちょっ、紅葉さん！？梶井のお茶目なジョークですって！たーすーけーてー！！！」

クエン酸怪奇譚→←別人28号(←ネタが古いって……汗)

ラッキーアイテム

檸檬

ラッキーカラー

あずきいろ

あしたの運勢

顔がでかくて……首が太くて……足が短くて……ちょっとずんぐりむっくりwwな感じぃする、頑丈な体になるのが明日のあなたです。

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