梶井さんと紅葉さんが駄弁るだけリターンズ〜暴走する檸檬と紅葉の協奏曲〜

トリックルーム現象 ページ24

「紅葉さん紅葉さん、ちょっと来てください」


「何じゃ、梶井」


近づいてきた紅葉の顔に、香水を入れるようなスプレーボトルで液体を吹きつけた。


「うひひっ、どうですか？」


「いきなり顔に香水をかける奴があるか！……でも赦す！」


「お、早速効果が！」


この液体は「性格逆転剤」といい、好きだったものが嫌いに、嫌いなものが好きになったり、内気な人物が外向的に為ったりと、その名の通りの効果を示す薬剤だ。


「紅葉さん、貴女にとって愛とは？」


「愛！愛こそ正義！愛こそ全て！」


「……どこぞの銀ネジ君や超絶技巧の音楽家みたいな事云い出した。ところで、鏡花ちゃんについては？」


「私の愛は無償の愛(アガペー)！鏡花だけではのうて、全人類を愛しておる！嗚呼、この愛を届けねば！」


そう叫ぶと、紅葉は部屋を飛び出してしまった。


「……面白い事に為ったなァ」


数分後。


「おい梶井ィ！姐さんが急に『あいらーびゅーっ♡』とか叫びながら無差別抱擁(ハグ)してんだが、手前何かしたろ！」


「ええ、勿論！中也殿もどうぞ！」


スプレーをプシュ！


「お、おい手前！真逆俺まで……あれ？ボクなんで怒ってたのかなー？れっつスマイルスマイル♪」


「ち、中也殿の一人称が変わった！」


「なーに？ポートマフィアのアイドル、ちっちゃくって可愛いボク、ちゅーやクンのこと呼んだー？」


「ぶふぉあ！？」


「そーだ！この帽子、あんまりボクの好みじゃないけど、君には似合うと思うから、あ・げ・る♪」


「何だこれ……何だこれーッ！？」


ひとしきり笑い、腹筋をある程度鍛えた梶井は中原にこう云ってみた。


「あの……『キミのハートにドリーミング♡』って云ってみてくれますか？」


「うん！あとでね♪」


「いえ今すぐ」


「じゃ、また今度やるね♪」


中原はさっと部屋から出ていった。


「ふむ……中原幹部は『クールっぽいけど意外とノリがいい』から、『あざとかわいいけどこっちの要望はうまーくかわしていく』系になったと……ふむ！追加実験が必要だ！」



梶井のスプレーの餌食となる人物はまだまだ増えそうだ。

さかさまぐるぐる→←れっつ・からおけ！

ラッキーアイテム

檸檬

ラッキーカラー

あずきいろ

あしたの運勢

顔がでかくて……首が太くて……足が短くて……ちょっとずんぐりむっくりwwな感じぃする、頑丈な体になるのが明日のあなたです。

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