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私 ノ 願 望 ページ8
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赤「 久々や・・ 」
ぎゅっとすばるくんのからだに包まれると
お酒のにおいにまざって
すばるくんのにおいが鼻を掠めた
赤「 A臭すきや 」
「 その言い方やめてよっ 」
わたしの髪にすりすりするすばるくん
おひげがたまに肌に触れて
くすぐったかった
ああ 幸せ
これが当たり前になればいいのに
わたしはぎゅっとこの幸せを噛み締めながら
すばるくんと一緒に眠りについた
・・・・・・・・・・
・・・・・・
赤「 ああ あかん・・ 」
わたしが目を覚ましたのは
すばるくんの声とぎゅっと体への圧迫感が
襲ったときだった
重たい瞼をむりやりあけながら
すこし顔をあげると
これまた眠そうな顔をしたすばるくんの
うっすらあいた瞳と目が合った
赤「 ・・あかんわ 」
わたしが起きてから
すばるくんの口からそれしか聞いていない
なにがだめなのか
わたしにはさっぱりだったけど
すばるくんはまた何度か あかん と
つぶやきながらゆっくりゆっくり
わたしから離れていった
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作者名：ストン | 作成日時：2017年5月29日 21時
