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「お前さぁ…
頭の使い方間違えてんぞ
いいとこの学校出てんだったら
もっと役に立つ事に使えよ？」
呆れた顔で腕組みして彼女を見る
「あら
私にとっては充分有効的な使い方してると思うけど？」
こいつに何言っても無駄って事か…
まぁいい
そんな事よりこれから先の事を考えなければいけない
…Aさん…
週刊誌の発売日
ネットのニュースにも載ってしまった
嫌でもAさんの耳に入っているに違いない
事務所はほぼ容認するコメントを発表した
こんな時にAさんに会えないなんて…歯がゆい
きっと智くんが側にいるはず
本当は俺が側にいてやりたい
しばらくは事務所が用意してくれたマンションで過ごす
ほとぼりが冷めるまでの数ヶ月の我慢だ…
それまでAさんが無事ならそれでいい…
その程度にしか思っていなかった
数週間後
彼女から連絡が来た
「会って話がしたい」
と
俺もそろそろ決着を付けたかったから了承した
指定して来た場所は
以前Aさんが働いていた店
あいつ今度は何を企んでる？
Aさんはもう店舗勤務ではないからと油断していた
約束の場所に着き部屋に案内される
扉を開けるとそこには
会いたくて会いたくて焦がれていた愛しい人の姿
その奥には不敵な笑みを浮かべたあいつが座っていた
まぁ
Aさんの前ではっきりと決着をつけるのに好都合だと気持ちを落ち着かせると
「おめでとうございます」
なんてAさんが訳わかんねぇ事を言って来る
はぁ？
「ごめん
あのね
私妊娠してるの」
「…はぁ？
…
マジ？」
嘘だろ？
何せその時の記憶がないのが弱みなんだ
確信がない
俯いて考える
その間にAさんは部屋を出て行ってしまった
あぁ
くっそ
「…まじかよ？」
「本当」
「俺の子かよ？」
「…ひどい…」
今までの強気な彼女とは打って変わって泣き出した
ちきしょー…
これが狙いか…
どうする？
どうすればいい？
脳みそをフル回転させる
「両親には打ち明けたの
だから時間ある時に会って欲しい…」
くちびるに人差し指を当てて考える
はぁっと一息ついて顔を上げる
「わかった…
もう逃げねぇよ
…きちんと責任は取る
お前の両親にも挨拶に行く…」
「本当？」
「あぁ…
でも
世間に公表するのはもう少し待ってくれ
騒がれるのは必然だ
今身体にストレスを与えたら
子供に影響が出る」
「…分かったわ」
くっそ…
俺は何やってんだよ…
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ことら(プロフ) - とも様はじめまして！コメントありがとうございます。私も書いていて智さんが可哀想になってしまい「この世の終わり」を書きました(笑笑)。もし良かったらそちらもよろしくお願い申し上げます。 (2021年4月14日 21時) (
レス) id: 3fdd75fac9 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。智くん推しの私的には智くんと…残念な気持ちが大きい中、智くんの気持ちが切なくでも智くんらしいなと。とても楽しかったです。 (2021年4月14日 15時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
ことら(プロフ) - sky57421970様はじめまして。コメントありがとうございます！素敵な感想をありがとうございます。また次作が書ける時が来たら是非是非お読みいただける事を願っております。本当にありがとうございます！ (2019年3月12日 18時) (レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
sky57421970(プロフ) - 初めまして。作品を読ませていただきました。最後に幸せに終わってよかったです。でも私はこの作品の大野さんが好きになりました。二人のために身を引く姿がカッコよかったです。これからも楽しみに作品を読ませていただきますので頑張って下さい。応援しています。 (2019年3月11日 8時) (レス) id: 19356e08eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2018年1月3日 18時
