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滝沢からのプロポーズの話を
伺うようにAに言うと
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Aは少しはにかんで
「あぁ
そうなんだ…
うん。
…秀明のところには行かないよ？
ビジネスホテルに泊まってるんだ」
「あ…
そっか…
そうなんだ」
滝沢のところには行かないんだ…
たったそれだけの事なのに
俺は一気にテンションが上がる
どうしても聞いて欲しい事があるんだ
緊張しながらも
勇気を振り絞って
「…そしたらさ
ちょっとメシでも付き合ってくんねぇ？」
誘う
内心ドキドキしながら返事を待つ
取引先と食事をして来たにも関わらず
話をする口実を作るために嘘を付く
「うん
もちろん」
「まじっ？
サンキュー
俺チョー腹減っててさ」
よっしゃっ！
平静を装っているけど
心の中では飛び上がってガッツポーズを決めている
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久しぶりの感覚だった
こんなに自分の感情が人によって振り回される事が。
でも、イライラはしない
むしろ心地がいい
それは
たぶんきっと
俺がそうなるのがAに対してだけだからだ
この想いが報われなくてもいいんだ
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ただ
もう後悔はしたくない
いいか
これは繰り返しじゃない
だから臆病にはなるな
俺は俺だけど
あの頃の俺じゃない
自分に言い聞かせる
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少し離れた
小洒落たレストランをチョイスした
「うわぁ
お洒落。さすが櫻井」
「どういう意味だよ」
最初で最後の晩餐としてカッコつけさせてくれよ
「そのままだよ
相変わらず、モテモテの櫻井さん」
「嫌味だなぁ」
一杯目はアルコールを頼んで乾杯する
「そんな事ないよ
私、こんなお洒落なカクテル飲んだ事ないもの」
そう言ってカクテルを一口飲むと
美味しい
と言って俺に微笑む君
そんな君を見て
「またまた」
なんて言いつつも
その笑顔を見れて喜んでいる俺がいる
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ことら(プロフ) - 皆さまコメントありがとうございます。 (2018年11月3日 11時) (
レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - はじめまして!毎回楽しく読ませて頂いてました！すごく面白かったです､これからも頑張ってください！ (2018年11月2日 19時) (レス) id: 41dfb4f50b (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - お疲れ様でした！ (2018年11月2日 18時) (レス) id: 57fa7283bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2018年10月22日 21時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
ことら(プロフ) - まひうお様はじめまして。そう言っていただけるなんて光栄です。ありがとうございます！ (2018年10月22日 17時) (レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2018年10月13日 19時
