ツンデレ少女と不思議な少年 (ページ2)

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友達になろう！①（蓮純）ページ2

＜入学の時の話。11歳＞

今日から魔法学校での生活が始まる。
Aは父も母も魔法使いで、いわゆる純血の家庭。

同じく純血で親同士が知り合いの蓮と一緒に
ホグワーツに向かう列車に乗っている。

親同士が知り合いとはいえ、蓮とは初対面。
お互いに緊張しているのか口数は少ない。
列車のボックス席に向かい合って座るが
初めて見る美形の男子を目の前にして
何を話してよいかわからなかった。

相棒のフクロウ、ジャムをみつめていると
ボックス席の扉が開く。

純「あ！おった！
なあ、自分ら日本人やろ？
仲良くしよや！！」

ジャムが驚いて飛び上がる。

蓮「えっと、君は？」
純「俺、純喜っていうねん！よろしくな！！」
蓮「うん、僕、蓮。よろしくね、純喜」
純「そっちの子は？」
「あ、私は、Aです・・・」

純喜のパワーに圧倒されたAは
消えそうな声で答える。

純「そーかそーか、Aと蓮な！
で、早速やけど、ちょっと席が見つからんくて
一緒に座らしてもらえへん？」

蓮がいいよといって席を開けると
ありがとな！と満面の笑みでそこへ座る。

そこから先はずっとにぎやかだった。
純喜がたくさん話してAと蓮が相槌を打つ。
たまに質問されてそれに答える、の繰り返し。

純「でな！俺はやっぱ入るなら
グリフィンドールかなって思ってんねん
２人は入りたい寮とかあるん？」

勇気とかかっこええやん？と純喜。

蓮「僕は両親スリザリンだったし、
スリザリンだといいなとは思うんよね」

「私も、親がスリザリンだったし
同じ寮がいいかなあ・・・」

純「俺は親が魔法使いやないから
スリザリンは入れんやろし、
折角仲良くなったのにバラバラかあ・・・」

2人の希望が違うと分かると少し残念そうに言う。

蓮「まあ、同じ学校にいるわけだし
日本人同士仲よくしよう！」

純「せやな！
あー楽しみやあ！」

蓮の一言で純喜が元気を取り戻したところで
ホグワーツに到着した。

入学してすぐに行われる組み分けでは
3人とも希望した寮に入ることが出来た。

ただグリフィンドールとスリザリンは
ライバル関係にあるらしく、
手を振ってきた純喜に振り返すと
先輩から咎めるような視線を向けられたので
静かに手を下した。