胸毛さん実は女でした。 (ページ17)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:293,176 hit

story sixteen ページ17

～志麻side～

風呂掃除を終えて

リビングに向かった

するとセンラさんが満面の笑みで俺の方を向いた

『志麻くん！志麻くん！

みてください！

どうです？センラ頑張りましたよ！』

センラさんの指がさす方を見ると

お皿が綺麗に片付いていた

使う前よりピカピカで汚れなんて一つもない

すっごく綺麗なお皿だ

志「これセンラさんが洗ってくれたんよね

すごい.......！センラさんありがとう！」

『ふふっいえいえ♪』

あーホンマに綺麗に笑うなこの人は

てかさ？

手みたんやけど真っ赤やん

志「センラさん」

『はぁーい？』

志「手冷たない？」

『へ？いやそんなに冷たくわ』

いや絶対冷たいわ

触ってないけど......でもわかる

志「ほらちょっと手貸してみ」

『？どうぞ』

了承？を得たところでさっそくセンラさんの手を触ってみよう

志「！冷たっ

センラさんこれ相当冷たいで」

『ほわぁ志麻くんの手あったか～』

そりゃそうやろ

だって俺お湯使っとったし

センラさんもお湯で洗えばよかったんに

なんなんこの手は氷みたいに冷たいやん

センラさんの手はいっつも冷たいけど今はいつも以上に冷たい

『ふへへあったかいなぁ～』

志「センラさん

次から志麻の家きたらぜーんぶ俺がやる

だからセンラさんはゆっくりしといてな？」

『え？え？どうしてですか？

やっぱりセンラがやると迷惑でしたか？』

志「いやいやいや！センラさんがしてくれるのはめっちゃ嬉しいんよ

綺麗にしてくれるし

でも.......でもな？今のセンラさんみたいな手になってほしくない」

『う、あっわ、わかりました』

納得してくれたみたいでよかったわ

志「んセンラさんええ子やね～

特別に志麻が撫でたる」

そう言って俺より高い位置にいるセンラさんの頭を撫でる

『！？ちょっ！志麻くんやめっ！』

可愛い反応するな～

志「もう！センラさん可愛すぎ！」

『な！何男相手に可愛いって言うてるんですか！そういうのは可愛い女の子に言ってあげてください！』

そう言ってセンラさんはプイッっと顔を背けた

てか今男って言うたよな

男かぁ～

ホンマにそうなんかな

いやあとちょっとでわかることや！