ある少年の物語 ページ9
…僕は彼女が大好きだった。
綺麗なブロンドの髪
透き通った青い瞳
初めて見た時から僕は君に惹かれていった。
彼女にはお母さんが居なかった。
いつも学校から帰ると一人ぼっちの家。
僕はそんな彼女を見ていられず、いつも声を掛けて遊びに出かけた。
そんな彼女にお母さんと小さな妹が出来た。新しいお母さんはとても優しい人だった。新しい妹も彼女にすぐに懐いたようで、僕らは三人で遊ぶことが増えた。
その妹は少し人とは違った。
赤みをおびた黒の髪、深い闇を思わせるような赤の瞳。
そして何よりも、知らない人を極度に怖がった。
もっと幼いときに何かあったのだろうか…
彼女と初めて会ったときもすごく怖がっていたそうだ。でも、彼女の優しい声と仕草は直ぐに警戒を解いたらしく、今では僕が嫉妬するくらいベッタリだ。彼女は誰よりも妹を愛していた。だから、僕もその子を本当の妹のように愛していた。本当に僕らは兄妹なんじゃないかと思うほどだった。
そんな彼女たちと、幸せなディナーを食べていたとき、事件は起きた。
強盗らしい男が２人、窓を撃ち抜いて入ってきたのだ。僕たち三人は二回の部屋に逃げ込んだがすぐに見つかってしまった…
二度聞こえた銃声に涙する彼女…
…殺されてしまう…このままじゃ、皆殺しだ…
僕が、僕が彼女たちを守らなくちゃ！！！！
どうする…？奴らは大人だ…
それに、銃を持っている…
なら…
撃たれてもいい…
殺られる前に…
殺れば良いのだ。
僕はカッターを構え、男に突っ込んでいった。
この程度じゃ死なないのはわかってる。
少しでも足止めになればいいと思ったんだ。
…でも、それはすぐに交わされ、どこから出したのか隠し持っていたナイフが振り下ろされる。
ヤバイ！
本能が悲鳴を上げる。
いや、そんなことにビビってる場合じゃない…
彼女たちを…シャロンとシオンを…
なんとしても助けなきゃ！
振り下ろされたナイフを必死に避けるも、頬を掠め血が流れる。
「がはっ」
…直後に腹に感じる鈍い痛み。男の蹴りが腹に入り口の中で血の味を感じ、壁に叩きつけられた。
くっそ…体が、動かない…
意識こそ飛ばなかったものの、体がまるでいうことを聞かない…
…シャロン…シオン……
「に…げ、ろ…」
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桜 - すごく良い未来編です！夢主ちゃんのことも知ることができて！！ 更新楽しみにしてます！ (2015年9月6日 18時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - いえいえ〜。ボチボチでいいですよ〜。 やっぱり�祇い呂�っこいいねぇ〜。 これからも楽しく読ませていただきます！ (2015年8月8日 15時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
ノエル(プロフ) - 桜さん» いつもコメントありがとうございます！ほんと遅くてすみません(；´Д｀)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2015年7月15日 23時) (レス) id: 8e60aebbcf (このIDを非表示/違反報告)
ノエル(プロフ) - こよりさん» コメントありがとうございます！！楽しみにしてくださっているのに、なかなか…と言うか全然更新してなくてごめんなさい＞＜がんばります！！！ (2015年7月15日 23時) (レス) id: 8e60aebbcf (このIDを非表示/違反報告)
桜 - お疲れ様です！大変なことばかりですね〜。ぼちぼちでいいですよ〜 (2015年7月12日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノエル | 作成日時：2015年4月16日 21時
