リボーン×銀魂

安らぎの場所 ページ20

第18話


山「ねぇ?ところで君、名前は?」

突然声をかけられ、少女はビクッと体を震わせた

少女に質問してきたのは、先程近藤にふっ飛ばされた山崎だった

痛そうに顔を歪めながら、でも優しく微笑んでいる

その笑顔を見たAは顔が熱くなるのを感じた

(何か・・・他人の笑顔を見るのは久しぶりだな・・・)

そんなことを考えながら少女は小さな声で名乗る

(こいつらなら・・・)

「Aだ」

まだ完全に信用した訳では無い

だが、何故かこいつらになら

自分の名を告げても大丈夫な様な気がした

山「Aちゃんかぁ・・・良い名前だね!!」

そう言って山崎は優しく微笑んだ

そんな会話を聞いた真選組の隊員達が、一斉にAの元へ集まってきた

「可愛いなぁ・・・俺の娘にしたいもんだぜ」

「お前・・・娘に怒られるぞ?」

「年は?いくつだ?」

そんな質問攻めを受け、 Aは思わず混乱する

久しぶりに見る≪たくさんの笑顔≫

(こっちまで笑顔になっちまうんだよな・・・)

そう考えていると自然と口角が上がった

(そうか・・・。ここに居てこんなに安心できんのは
この場所が心地いいからなんだな・・・)

近「おぉ やっと笑ったか」

そう言って近藤は嬉しそうに大きな口でガハガハと笑った

「お前はもうちょっと愛想よくできねーのか?」

土方はそう言い、俺の髪をくしゃくしゃっと撫でた

「土方さんには言われたくない台詞でさァ」

そう俺の耳元で言う沖田は面白そうに笑った

そうやってAが感じた真選組の温かさは

Aの心の鎖を少しずつ解いていった

混乱と困惑と→←真選組

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