無表情少女と笑顔少女は未来で戦いに参加するようで【REBORN】 (ページ3)

今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:16,882 hit

桜雲153 ページ3

prrr...prrrrr..ﾋﾟｯ。

光里『もしもし』

ボンゴレの地下アジトにあるとある一室。
そこに私はいた。

正直今から寝ようと思ってたのに
突然かかってきた電話によりそれは断念する。

…もう、誰？
今すぐに寝たいんだけど。

《…光里》

ーーガタッ！！

椅子から勢いよく立ち上がり机に膝をぶつける。

い、痛い…っ。

膝を抱え悶えていると電話をかけてきた本人がクスクスと笑った声が聞こえた。

光里『ちょっと…笑わないでよ』

《ごめん…》ｸｽｸｽ

……そろそろキレるよ。

口角が引き攣るのがよくわかる。

つか君、電話かけても平気なの？

『…用件は？』

不機嫌そうに訪ねれば『もうちょっとで並盛に着く』と一言。

えーと…つまり……

光里『……ひと段落したの？』

《うん、一応は…それより沢田綱吉達は？》

光里『10年前だよ』

《そう…》

フッと短く息を吐く。

…あ、そうだ…

光里『出迎えしようか？』

《うん…けど、来た瞬間その場でキスしてもいい？》

……はっ？

光里『……ダメ。君のキス長いから』

長くて…深い…濃厚な…

想像しただけで顔に熱が集う。
それを振り払うように頭を横に振った。

《ｸｽｯ、なら僕がアジトに帰るまで待ってて》

光里『…君のアジトで？』

《うん》

『……はいはい。じゃあ早く帰ってきてね、恭弥』

返事は聞かずに通話を切った。

たった数分、話しただけなのに…

光里『はぁ…』

嬉しいと…思ってしまう。
そんな私は……相当恭弥に溺れてる気がする。

あー…顔が熱い……っ。