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喫茶店 ページ3

誰かに名前を呼ばれた気がした。


「Aちゃん」

「あっ…」

「大丈夫かしら?少し顔色が悪いわよ」


常連客である妃英理さん。

「いいえ大丈夫です。申し訳ありません」

急いでコーヒーの用意をする私、AA。

喫茶店アリスを営んでいる。
従業員は私一人で英国式で内装は不思議の国のアリスをイメージしているけどシックで女性に人気の喫茶店だ。


とはいっても若い女性客はあまりこず年配の人が大半だった。

「どうぞ」

「ありがとう」


この店の昔からの常連客である妃絵理さんはこのお店を気に入ってくださり毎日のようにコーヒーやモーニングを食べに来てくださっている。


「少し顔色が悪いんじゃないかしら?」

「いいえ、大丈夫です」

前世で途中退場になった私は生まれ変わった今でも平穏とは程遠い生活を送っていた。


財閥の令嬢だった私は多額の遺産があった。
遺産相続で親族はもめにもめて遺産だけ奪おうとしたが、万一の時を考え弁護士に遺言状を残してくれていた。

その弁護士が妃英理さんだというわけだ。
親族は裁判に乗り出すも、結果は英理さんの圧勝で、私はお店を手放すこともなく現在に至る。

ただ莫大な遺産は後から厄介なことになるのでお店以外の遺産は放棄した。

遺産を相続すると言うことは同時に税も支払わなくてはならない。
他にも土地の権利もあったが持っていても負債になるということで親族に押し付けられ。

当初英理さん怒り様は凄まじかったけど、争い事はしたくないのでその土地を譲り受け細々と暮らしている。


「本当に良かったのAちゃん」

「はい、その節はお世話になりました」

「本当になんて非常識なのかしら」

第三者からすればお金の亡者と言われても仕方ないけど、私は金銭トラブルに巻き込まれるぐらいなら程細と暮らしていく方がいい。

「本当に貴方はいい子ね」

「私は子供じゃないんですが」


「私からすれば子供よ…その子供から追剥のような真似をするなんて許せないわ」


当時私の両親が事故に合ったのは高校生の頃。
両親の死を突きつけられ葬儀の場所で遺産相続のことで言いあう親族には憎悪よりも同情を感じた。


「今は落ち着いていますので本当にありがとうございます」

「何かあったら言うのよ」

「はい」


多額の遺産を得た親族はお金のない私に興味がないのか連絡を絶ち今後関わるなと言って来た程だ。


なんとかやっていけているから問題もない。

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ゆきな(プロフ) - この作品面白かったです!松田さんは…ドンマイ!です!-w俺は警察だ〜と言うときに警察手帳見せればいいのに-w抜けてるのかな-wこれからも無理せずに頑張ってください!この続きを楽しみにしています! (2019年3月20日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです。松田さん災難ですね、サングラスかけてたらやくざっぽいですもんね♪ (2019年3月18日 20時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ししゃも | 作成日時:2019年3月17日 18時

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