【銀魂】逆ハーなんて平和の妨げ補正いらん

第12訓 ページ14

や…

やっと撒けた…

中々しつこかったな、特に土方

そもそも足の速さも平均よりちょっと下の私がよくあいつらから逃げ切ったもんだわ


『ま、それもお前のお蔭かもな

ありがとう神ちゃ……あれ？

神ちゃま？おーい、神ちゃまってば』


呼び掛けても返事がない

……おいおい、まさか……

はぐれたとかじゃねぇだろうな？


『ったくあいつは…！』


せっかく逃げ切れたのに問題が増えてどうすんだよ！

この辺の隙間に隠れて…なんかいねぇか流石に

私は神ちゃまを探すのに夢中で背後から近付いてくる奴に気が付かなかった

お？この台詞どっかで…

あ、某名探偵か←

路地裏の角を覗き込もうとした時、

背後から手が伸びてきてそのまま壁へ押し付けられた

誰だよいきなり…！

恐る恐る目を開けると、視界に入ってきたのは沖田の顔だった

……え、何で？

撒いたんじゃなかったのか？


沖「やっと捕まえやしたぜ

まさか上手く撒けたとでも思ってたんですかィ？」


あぁそうだよ、その通りだよ！！

しかも一番捕まりたくない奴に捕まっちまったよ！


『何でここまで追ってくるんだよ…』

沖「言っただろィ

お前はもう真選組の一員だから連れ戻しに来たんでさァ」

『いやだから入らないって言ってるだろ

そもそも何でそこまで私を真選組に入れたいんだよ』

沖「簡単な話でィ

お前の実力を認めた事は勿論、

真選組にとって必要な戦力だから

ってのは表向きな事情で本音はお前を俺のモンにする為でさァ」

『知るかお前の事情なんか

少なくとも私は御断りだからな』

沖「はっ、そう生意気言えるのも今のうちでィ

どんな手を使ってでもテメーを服従させ俺の女にしてみせまさァ」


ならますます捕まっちゃいけねぇな

だってこいつの事だ

どんな手を使ってでもと言う位だから

マジでやべぇ事してきそう←

銀さんと沖田は要注意人物…っと

……っつーか


『そろそろ離れてくんね？

まずその手を退けようぜ？』

沖「そのお願いは聞けやせん

こうやって壁ドンしとくと逃げられねぇだろィ？」

『あぁ逃げられねぇよ

だからやめろって言ってんだろーが』

沖「我儘な御姫様ですねィ

じゃあこうするしかねぇな」

『えっちょま、何やってんだよ』

沖「御姫様抱っこでさァ

さ、屯所に戻りやすぜ」

『やだ、戻らない』

沖「急に子供っぽく言ったってやめね…」


口調が変わった私を見て沖田は硬直した

そう、最後の手段…純粋な子供っぽく振る舞ってみたのだ

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