【銀魂】逆ハーなんて平和の妨げ補正いらん

第24訓 ページ29

ー新八sideー


ある日の真昼、

買い物をしにスーパーに行った時だった

買う物を揃えてレジに並んでいると、

目の前で見知った人が会計を済ませていた


新「あれ？Aさん！」

『ん？

おー新八、奇遇だな

お前も買い物か？』


僕を見て柔らかく微笑んだAさんに心臓の鼓動が速くなるのを感じた

Aさんって同い年とは思えない位大人びてるよなぁ…凄い美人だし

銀さん程じゃないけど、

正直僕もAさんに惚れてる

現にまともに目を合わせられないし…

そんな事考えながら二人でスーパーを出た直後、Aさんが口を開いた


『……新八ってさ』

新「は、はいぃ！」


いきなり真剣な眼差しを向けられ動揺が隠せなかった

楊梅色の瞳にはいかにも動揺している僕の顔が映っていた


『やっぱ恋愛経験ゼロなのか？』

新「…………へ？」


思いがけない質問で間抜けな声が出る

え…これ……どういう質問？

しかもやっぱりって事はそう思われてたって事だよね？

何か…だいぶショック…←


新「そ、そうですけど…

てかやっぱりって酷いですよ！」

『ははっ、悪ぃな

何か直感的にそんな感じしてさ

同類の匂いっていうか？

親近感が湧いたんだよ』

新「親近感…？」


親近感って事はAさんも恋愛経験ゼロ！？

いやいやそんなまさか！

だって、こんな美人なのに…


新「Aさんって凄い美人だからてっきり彼氏の一人や二人はいるのかと…」

『男たらしみたいに言うなよ

正真正銘ろくに恋した事もない残念な女の子ですよーっと

まずあまり男に興味ないっていうか

そういう目で見る事自体理解不能なんだよ』


う…なんか今の台詞結構グサッと来た←

だってあんなバッサリと男に興味ないって言われたらダメージ大きいよ


新「あの、ちなみに銀さんの事はどう思ってます？」

『論外』


……此処に銀さんがいなくて良かった

即答過ぎて言葉も出なかったよ


『な、新八

この後時間あるか？』

新「え？はい

全然大丈夫ですけど」

『実は私まだ飯食ってねぇんだよな…

だからちょっと付き合ってくんね？

一人だと入りづらいし…』


え、これってもしかしてデート？？←

いやいや落ち着け新八！

これはそういうアレじゃないそうだ食事に誘われただけなんだ！

食事に誘われた……Aさんに……

真っ赤な顔でショートした僕を不思議そうに見つめるAさんに慌てて答える


新「は、はい！僕で良ければ是非！！」

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