霊感少女と地縛霊［地縛少年花子くん］

23話・初めてのキス ページ28

貴方視点

寧「“自分のため”でしょ！」


そう言う寧々ちゃんは、いつもよりかっこよく見えた。


寧「とおっ」


思い切り踏んで飛ぶんと、スタッと着地した。


行け寧々ちゃん！


祠の扉を勢いよく開けると、予想通りハサミには札が貼ってあった


？「やめて！」


ピシ


札を剥がす音がした


花は包丁を女の人に向け


花「二番ミサキ階段。君は役目を放置した。」


刺した


花「この席番は返してもらうよ」


んっ…？


突然眠気が……







「ヨーシみんな並べー」


「どうしてここで撮んのー？集合写真なら上の校舎でいーじゃん」


「いーんだよここで」


「前見ろ笑って、ほーら」


ポン


「お前もだ」








花「…キサラギ」


ん…？


花「キーサラギ」


視界を上へ向けると、天井と花が居た。


貴「花！戻ってきたんだ…。あ、光は？」


花「少年なら」


ポケットをゴソゴソと探る花。


貴「わ〜」


光は見事に人形になっていた。


貴「こんなに可愛いくなって…。っ！」


足が痛い…


まぁ命綱無しのバンジージャンプだったからなー


うぅ…頰も痛くなってきたんだけど


花「ダイジョーブ？」


貴「うん。あ、あの女の人は？」


花「ここにいるよ」


プラーン


稲荷像か。でも謎の可愛さがありますな。


葵ちゃんや光は朝には戻るみたいだし…


正直払おうとしたけど、もういっか！


害を及ぼす力ももう残ってなさそーだし


頭を撫でようとすると思いっきり噛み付かれた


ヤ「気安く触んないで。それから…


あたしの名前はヤコ！」


そう言うと、階段を上っていった。


貴「ヤコさんか〜。ねぇ花」


花「ん？」


貴「痛いよー」泣





花「…女の子なんだから、無茶しちゃダメ」





すると、唇に柔らかいものが重なった。

ふぇっ？


待って、思考回路が…


貴「は、花「キサラギってホント鈍感だよね」


？？？


花「こーでもしなきゃ分かんなかったでしょ？」


貴「えと…」


なんて喋ればいいか分かんないっ！///


花「何も言わなきゃまたするよ？」


チュ


またそんな音が聞こえた気がした


花「俺キサラギのことが好き」


貴「…！？///」


とつぜんどしたの！？///


花「キサラギの…可愛くて、明るくて、純粋で、友達思いなところ大好き」





花「でもキサラギは一人で無茶しすぎ。その結果がこうじゃん…。だから」



















花「俺がキサラギを守らせて」

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