霊感少女と地縛霊［地縛少年花子くん］ (ページ24)

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19話・七不思議の弱点ページ24

寧々視点

花「弱点ならちゃんとあるよ

神の依代といって…

七不思議に特別な力を与えてる」

貴「物に例えると電池みたいなものかな。それを破壊されると七不思議は大幅に弱体化する」

つまり、七不思議の力が弱くなるってことかな？

光「それだ‼その…えーと依代！どこだ！」

花「この境界の最深部」

？？

貴「そのまんま最も深い場所のこと。多分…」

花「この階の一番上」

え？

一番上…てことは…

上を見上げると、果てしない階段。

…………………

花・貴「じゃ、張り切って登るぞー！」

寧・光「オー…」

それからミサキ階段の望むまま。彼女の身体を探して進む

胴…目玉…耳…

ようやく終わったー！

光「開きますよ！」

扉が開き、辺りを見渡しても特にないもない

雰囲気が違う…

え、底が見えないんだけどっ

光「見ろあそこ！」

貴「誰か居る！」

「「「「こっ、これは…！！」」」」

ジャーーン

光「オレ達が今まで集めてきたパーツ…？」

花「ひでー」

寧「ああ…バストサイズと左足は完璧なのに…」

貴「寧々ちゃんはこの胸でホントにいいの？なんかこわいよ」

そんな話をしていると

ピチャン

という音がした。

しかもこっちに近づいて…

？「ようやく来たのね」

この声…間違いない電話の！

振り向くと

？「…」ニコ

びっくりするぐらい綺麗な女の人…。これが“ミサキ”さん？

でも身体がないはずじゃ…？

すると女の人は私達が集めてきた人形をじー…と見る。

鬼のような形相…怖い！

？「素敵な身体ね！」

貴「…へ？」

こんなのでいいの？

？「実はねとっても困っていたのよ。人間の身体って何で出来ているかさっぱりなんだもの…。でもやっぱり人間のことは人間に聞くのが一番ね」

そう言って私の手を掴み手を振った。

？「今度はきっと上手くいくわ」

今度は…？

？「そうよね“ミサキ”。さぁ歩いてみせて頂戴な」

女の人がふうっと人形息をかけると、人形はユラユラと立っていく。

「「「「ヒッ…」」」」

しかしガシャーンと音を出しながら人形はバラバラになった。

あ、葵のこと聞かなきゃ！

寧「あの…私達の他にも生徒が来ませんでしたか？その子達は…」

？「他？ああ…失敗した子達のことね。

それなら…」