元カノと嘘つきな侍さん 【暗殺教室】 【銀魂】

天然ぶってる人はぶっちゃけ男子も苦手 ページ26

＊A視点

扉を開くとそこにいるのは菫。

といっても本当の姿ではない。

だが、それが俺を殺しに来ていることを証明している。

「実は少し道に迷ってしまって……。」

困ったように笑う彼女。

こんな一見一般人のようにも見える彼女が人を殺してきたとは思えない。

だが、地図をもつこの手ですでに警察官が何人も殺されている。

それだけじゃない。

彼女は向こうの世界でもいくつもの命を奪ってきたのだろう。

「目的地、ですか？

　勿論＿＿＿地獄ですよ。」

そういって彼女は綺麗に笑った。

同時に刃物が俺の首へと迫る。

短刀でそれを防ぎ、交番前の道まで吹っ飛ばした。

だが、それで終わるはずもなく彼女は腕から紫に光る刀を出す。

「ねぇ、殺したいの！

　誰かを殺したくて仕方ない！」

狂ったように笑う彼女の白髪を赤い月明かりが照らしていた。

気が付くと目の前には刀。

慌てて避け、道に出た。

速い。

多分あの刀に触れたら命を吸い取られる。

つまり、一発でも彼女の攻撃を食らえばゲームオーバーということだ。

普通に考えれば無理ゲー。

そんなことを考えている間にも彼女の攻撃が向かってくる。

いつ当たるかわからない。

殺らなきゃ殺られるこの状況で……手加減なんかしてられない。

声でかいやつってたいてい人気ある→←とにかく死んでるやつはちゃんと生きてるから心配しなくてもいい

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