28話 ページ29
Aside
"男は皆狼なのだ"と、どこかで聞いたことはある。
確かに実際、狼な人が大半なのかもしれない。
でも私は、信頼したら信じきるタイプなのです。
だから、なぜ私がソファーに押し倒されているのか。
目の前に、眉間にシワを寄せたブチャラティがいるのか。
よくわかっていな…
「おい、何もわかっていない顔をするんじゃあない」
ニュッと頬を摘ままれる。
『ひゅ、ひゅみまふぇん……！』
遡ること、数分前。
＿＿＿＿＿
「信頼されているのはいいことだが……この辺りは治安がよくないこと、分かって言っているのか」
『それは薄々感じてるけど…でもまさか、ブチャラティがそんなことするわけがないでしょ？』
はぁ……とため息をつかれる。
「…お前は人を信じすぎだ。もう少し警戒心がないと、この先心配だぜ……」
そう言って、爆睡してしまった仲間たちを横目にしながらまた一つため息をつくブチャラティ。
『やだなぁ、ブチャラティは心配しすぎな……っ！？』
突然肩をトンっと押され、グラッと視界が揺れる。
お酒のせいか、力がうまく入らずそのままソファーに身を委ねた。
ドサリ、という感覚に、酔いが覚める。
『……？？』
＿＿＿＿＿＿＿
そんなわけで、今に至ります。
「もしオレが悪いやつだったらどうするんだ？もう逃げられないんじゃあないのか？」
生憎力も入らず、手首をガッチリと捕まれているこの状況では、到底逃げられなさそうだ。
『それは……で、でもほら…ここの皆は本当に信頼できるから、、』
「酒に酔ったら人が変わるやつもいるだろう。こんなことされるかもしれないんだぜ」
こんなこと？
『ひぅっ…！？』
ブチャラティが首もとを指でなぞり、ぞわりとした感覚が襲う。
体がビクっと跳ね、バクバクと心臓がなる。
「なっ、なんて声出してんだ……」
驚いた顔で目を逸らすブチャラティは、顔が少し赤い。その状況に、何だか凄く恥ずかしくなってくる。
『ちが、ご、ごめ……』
顔が熱い。私もよくわからず戸惑う。
「っ……いいか？この街には、そういう悪いやつが数えきれないほどいるんだ。多少心配になるのも分かってくれないか？」
眉を下げて、本当に心配そうな目をしているブチャラティ。
『わっ……わかった。これからはもう少し警戒心を持つね！』
私がそう言うと、信じてくれたのか私の上から退くブチャラティ。
私も起き上がろうと、体に力を入れた。
『……あれ？』
はずなんだけど？
*…*…*…*…*…
幸運を運ぶ黄金の風キャラ
トリッシュ
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林檎凛子(プロフ) - 最近アニメ見て、ブチャラティ見て、最初に思ったことが、｢占ツクに行かなきゃ…(使命)｣でした…(笑)そこでこんな素晴らしい作品に出会えて感謝しかないです。ホント。好きです。これからも頑張ってください。そして絵がお上手で憧れます (2019年1月6日 20時) (
レス) id: 49cb444d15 (このIDを非表示/違反報告)
林檎凛子(プロフ) - 最近アニメ見て、ブチャラティ見て、最初に思ったことが、｢占ツクに行かなきゃ…(使命)｣でした…(笑)そこでこんな素晴らしい作品に出会えて感謝しかないです。ホント。好きです。これからも頑張ってください。そして絵がお上手で憧れます (2019年1月6日 20時) (レス) id: 49cb444d15 (このIDを非表示/違反報告)
れあ(プロフ) - ニックネームさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…！楽しんでいただけて、本当に嬉しい限りです(´`*) 更新頑張ります！ (2018年12月24日 1時) (レス) id: 91035ceaa1 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - いつもなんかブチャラティかっこよすぎてドキドキする。見てるこっちが酸素不足になりそう笑 本当にいつもドキドキするような話をありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2018年12月20日 0時) (レス) id: 4f09a1f1a3 (このIDを非表示/違反報告)
れあ(プロフ) - よりりさん» コメントありがとうございます！ こういった展開いいですよね、私も好きです笑 応援ありがとうございます、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします…！ (2018年12月19日 2時) (レス) id: 91035ceaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れあ | 作成日時：2018年12月1日 16時
