31話 ページ34
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「スポドリできましたよー!」
「はーいじゃあ休憩!」
倒れた日から数週間経って、私の体は少しずつ回復してきていた。
バイトは週末だけにしているから給料も前よりは減ったけど、生活を切り詰めてなんとか頑張っている。
クラスでは相変わらず孤立状態だけど、お昼休みには英くんと金田一くんが一緒にご飯を食べてくれるし、部活はリラックスした状態でいられるから精神的にも楽だ。
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もう両親が亡くなって数ヶ月経つ。
時間の流れは早いもので、つい前まで祭壇に置いてあった両親の遺骨はもうお墓の中だ。
家に帰って1人になった時、英くんしか周りに人がいない時、貼り付いていた笑顔が消えてふいに涙が出ることもしばしばあるけど、その度に英くんが支えてくれて何とか頑張って生きている。
「あ、そういえばAちゃん、俺と一緒にテーピングとかの買い出し行ってくれる?」
「はい!大丈夫ですよ〜。及川先輩も付いてくるなんて珍しいですね!」
「ちょうどお店に頼んでたシューズが明日届くから一緒に行った時に受け取ろうと思ってね!」
「そうなんですね!じゃあ、明日は買い出しって事で!」
「うん!よろしく〜。」
そういえば確かにそろそろテーピングとスポドリの粉とか無くなりそうだったもんな。
買い出しとか久々だから楽しみだな〜。
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りある(プロフ) - 美園さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです!まだお話は始まったばかりなので、今後の展開も楽しみにして頂けたら幸いです(^ ^) (2019年11月11日 7時) (レス) id: 3eeed000d7 (このIDを非表示/違反報告)
美園 - とてもおもしろいです (2019年11月11日 5時) (レス) id: b24611d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りある x他1人 | 作成日時:2019年11月9日 12時