29話 国見side ページ32
ー国見sideー
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……落ち着け、俺。
未だにドキドキしている心臓を落ち着かせるように深呼吸するが、心臓の音が静まる気配は無い。
だって、好きな人のあんな姿見てしまったら誰だってドキドキするだろ。
でもまだ付き合ってるわけでもなければ告白してる訳でもない。しかもAは体調も不安定だ。それなのに告白なんかして困らせるわけにはいかない。
だからこうして今はAに触れたい衝動を必死で抑えている。
「……生き地獄かよ…」
とりあえずAが風呂から上がったらすぐに自分も入れるように着替え取りに行こ。
さすがに濡れたままだと俺も風邪引く。
家が隣同士だから殆ど濡れる事もなく家の中に入って、自分の着替えを取って再びAの家に戻るとAが丁度風呂から上がったとこだった。
「あ、着替え取りに行ってたんだね。お風呂上がったから英くん入って!…あと、さっきはお目汚し失礼しました…」
気まずそうにそう言うAを見て、思わず吹き出しそうになった俺はAの頭を撫でた。
「気にすんな。……じゃ、入ってくる。」
「うん、行ってらっしゃい。」
一応いつも通り接してるつもりだけど、動揺してるのバレてなかったら良いな…
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りある(プロフ) - 美園さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです!まだお話は始まったばかりなので、今後の展開も楽しみにして頂けたら幸いです(^ ^) (2019年11月11日 7時) (レス) id: 3eeed000d7 (このIDを非表示/違反報告)
美園 - とてもおもしろいです (2019年11月11日 5時) (レス) id: b24611d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りある x他1人 | 作成日時:2019年11月9日 12時