【青】自己否定ガール

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Aside




『急がないと...やばーい？！』



走っていたら、曲がり角で躓いて持っていた書類をぶちまけてしまった。



『あー...もーやだー...』



最悪極まれり...



訳あって別の会社にいるのですが、



場所分からんし、書類多いし、やること多いし...



56す気なのか？私を。



『なんでこーなるかな...あ、私のせいか...』



マジでやだぁーーーゴロゴロしたいっ！



？「手伝いますよ、お嬢さん」



突然話しかけられてびっくりしてしまう。



『あっ！す、すみませんっ！今すぐやりますっ！』



ヤバいヤバい？！こんな事考えてる暇ないのに？！？！



『で、ではっ！お気遣いありがとうございましたっ！』



急げ急げ急げ急げ！！！



慣れないハイヒールで走り出す。



田舎者には履けないよ〜(T^T)



あれ？この後なにするっけ...って？



手帳がない。



あれ？！さっき落とした？！？！



ポケットを確認しても、手帳は全く見当たらない。



？「栗崎さん、これ」



先程声をかけてくれた好青年だった。



彼の手には、私の手帳がある。



『お届け頂きありがとうございます...よかった...』



？「お届けできてよかったです、ではこれで」



『お仕事お疲れ様です、失礼しました』



深々と頭を下げ、その場を去る。



優しい人だったな...

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