俺、あいつんとこに泊めてもらえるみたいです。

意識 ページ41

KI side



あの事件があってから、もう4日。俺が藤ヶ谷ん家にいるのはあと3日。

あの時のことは忘れよう忘れようって思って頑張ってんだけど…


｢なんでだよ…｣


藤ヶ谷が目に入るとすぐ思い出しちゃって、頭ん中でが藤ヶ谷でいっぱいになる。俺女の子にもこんな気持ちなったことないのに…

ん？誰だ！！チェリーって言ったやつ！！

ちぇ、チェリーで悪いかよ！！！


｢…！みつ！みつったら！｣

｢んあ…玉？｣

｢顔面白いし、コロコロ表情変わるしって思って、そんで声かけたら聞こえてないからさ、とうとう病気かと思った。｣

｢……おれ、病気かも…｣

｢え！？みつ病気なの！？｣

｢ぉ、しーっ！声でけえよ！｣

｢ごめごめ…どこが悪いの？｣


どこが悪いの…か。


ちらっと視線をやった先には、いつもみたいに楽しそうにじゃれ合う藤ヶ谷とよこーさん。こんな風景見慣れてるはずなんだけど…


心臓がバクバクいって顔は熱いし、あん時のこと思い出すし…
それなのによこーさんとの距離に心がぎゅっと締め付けられる。


｢どうしよ玉ちゃん…俺、全部悪いのかも…｣

｢はぁあ！？全部って…｣

｢なんでだろな…｣

｢ちょっと、がやさんには言っとこ！…がやさーん！｣

｢ちょ、玉！！いいから！！｣

｢だって！！…ぁ、みつめっちゃ顔赤いよ？｣

｢いいからっ…藤ヶ谷には、言うな…//｣


恥ずかしくて俺は両手で顔をおおった。上からは玉のふんふんふんふんって声。なんだよ、ふんふんふんふんって。


｢みつ…そりゃ恋だわ。｣

｢………ぇ…？｣

｢がやさん、好きなんでしょ？｣

｢……おれ、が？｣

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