ヒロインポジション？奪ってやるよ。ライバルポジションでも

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ピンポーン_____

____どったんどったんっ！


「Aーーっ！あああああああああああああああああっ寂しかったよぉぉぉおおおお！！」

「あーはいはい。お邪魔しまーす」


ドアを開けた瞬間飛びついてきたなつめを押し返し(！？)家の中に入っていく

学校帰りに家に寄ってあげた私はなんて優しいんだろう(((


「お粥とうどん、どっちがいい？あ、台所借りるよ」

「Aが作ってくれるの！？やったぁ！でも、気ぃ使わなくてもいいんだよー」

「両方、茹でるだけつまりレトルト」

「あ、お粥でお願いしまーす」


台所へ行って小鍋に水を入れてコンロで沸騰させる。

そして、おうどんの麺を突っ込む(

心配になったのかなつめが台所に顔をひょこっと出した。

私の方を見てみるみるうちに眉間に皺が寄っていく。


「あれ…わし、お粥って言わなかった？」

「私は、うどんの気分やねん。最初からうどんの材料しか買ってきていない。」

「なら、聞くなよ…。でも、おうどんちゃんと作ってくれるんだね」

「まぁ、ね」


おうどんを茹でている小鍋に昆布と鰹節をまたまた突っ込む((


「ん？大丈夫？？そのままだと出汁どころか大変な事に…」

「大丈夫だ！問題ない！！」

「問題大ありだね！？！」


もー、なつめは心配性だなぁ

あとで菜箸でとるってばー



・


「…A」

「…」

「おうどんの上に乗っている昆布と鰹節は何かな？」

「…私には見えないな、なんのことやらさっぱり」



プイッと顔を背けるとなつめは、お箸を持ち出した。


「なつめ！待て！！それを…食うのか…？」

「作った本人が何言ってんの…怖いからやめて…毒でも入ってないよね？」

「…多分」

「多分…」


それでもおうどんを口に運ぶ。

なんか…作ったの自分だけど不安になってきた…


「あ、意外と美味しい」

「良かったぁぁぁぁぁぁああ」


これで不味いとか言われたら私、心が折れて立ち直れなかったよー！


「あーでも、喉痛くて進まないなぁ。やっぱ乾燥してるからかな」

「ハッ…！？ なつめの家を燃やすことで空気を加熱し積雲を生じさせ大気中の水蒸気を雲の中で凝結させて雨を振らせなつめの周辺の空気を加湿させる事によって喉を潤せば…！？」

「途中から意味不明だし、わしの家を燃やさんといて…。ちゃんとおうどん食べるからさ…」



※麗 Aは、理系女子です。

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