疑問を持っただけなのに (ページ3)

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二疑問ページ3

「キャアアアア！！」
『京子！！』

鞄を抱えて急いでその場から逃げる京子を咄嗟に追いかける

『京子！！』
「...Aちゃん。」

しばらく走ってやっと落ち着いたのかゆっくり立ち止まってこちらを振り返る
顔が不安にゆがめられてる、よほどショッキングだったんだろうことがわかる

『京子、落ち着いて。確かに混乱してるだろうけど、ゆっくりでいいから』

落ち着くためか私に抱き着いてくる京子をなだめるようにゆっくり抱きしめ返して背中をさする

「わ、わたし、びっくりして、だって」
『うん、わかるよ。急にパンイチで告白されたら誰でもびっくりするよ。』
「......ふぅ、ごめんねAちゃん。わたし、混乱してて、つい逃げ出しちゃった」

ゆっくり私から体を離し少し不安そうにする彼女

『いいんじゃない？しょうがないことだし。もし気にしちゃうんなら、今度学校であったときに一緒に逃げたことだけ謝ろうか。ね？』

正直謝る必要もないと思うけど、それでは京子は納得しないだろうから取り合えず提案する

「うん、そうだね。ありがとうAちゃん」

にっこりかわいい顔をうかべて私を見る京子
このかわいい子を混乱させた沢田君マジ許せん

私は京子のセコムになりそう

「君たち、こんなところで何群れてるの？」

そのセリフに思わず体を固くする

ゆっくり声のするほうへ顔を向けるとそこにはかの最凶の風紀委員長、雲雀恭弥がいた
悲鳴を上げたくなったのを必死のこらえる

「君たち早くいかないと遅刻するよ。遅刻すれば、風紀が乱れる。...言いたいことはわかるよね？」
『...はい、すみませんでした。急いでいきます。いこう、京子』

雲雀さんに一回頭を下げてすぐに京子の手を引き足早にその場を離れる
うぅわぁ怖かった～！！

「ごめんねAちゃん、さっきからいろいろ支えてくれてありがとう」
『いいよ、気にしないで。京子は悪くないんだし』

なんとか遅刻しないですんだ

だから気づかなかった
足早に去っていく私たちをじっと見つめていた彼に

「...へぇ」