疑問を持っただけなのに (ページ19)

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十八疑問ページ19

それを見た雲雀さんが食べていた弁当の残りを私に押し付けた

「後で食べるから置いといて。」
『分かりました。』

私はいそいそと雲雀さんの分のお弁当に蓋をし、包みに入れた。

よっこらせと腰を浮かせて雲雀さんの元へいくと、少し見覚えのあるおっさんが雲雀さんに絡んでいた

「お、姉ちゃんじゃねーけど...。いるじゃん、カワイコちゃん」

私を見るなりそう言うおっさん

こいつは確か……シャマル、とか言ったっけ？
新しい並盛中の保険医だ。確か

女の子しか看病しないからって少し男子生徒から苦情が出ているのを思い出した途端に

「消えろ」

って言った雲雀さんにトンファーで殴り飛ばされていた

あ

『雲雀さん、蚊に刺されてます』

そう言ってべしっと雲雀さんの首に着いていた蚊を叩こうとしたら逃げられた

『あ、逃げられた……すみません雲雀さん』
「……君、今ボクを叩いたこと先ず思い出したら？」

あ

『……すみません。』

これは普通にごめんなさいと思ったから素直に謝ると直ぐにまぁいいけどって返された

やったぁ

最近雲雀さん私に甘くなってる気がする！
...決して呆れられてるわけじゃないと思いたい

「てめぇだけはブッ飛ばす！！」

そういいながら急に雲雀さんに攻撃をし始める獄寺君
は？なんで？？

何やらどんちゃんしている横で頭にはてなを浮かべていると
肩に急にスーツベイビー(今回は着物姿)が下りてきた

「オレ達も花見がしてーからお互いヒザが付いたら負けってルールで勝負して、負けたら立ち去ることになったんだぞ」

『あぁ、それで...。っていうか花見ごときで怪我するかもしれないとか...血に飢え過ぎじゃない？』
「オトコノコなんてこんなもんだ」

そっか、もう何も突っ込まないぞ
大体喧嘩のレベルじゃないんだよなぁ～トンファーはまだしも、ダイナマイトはさ、ダメじゃない？

もはや最近は慣れてきちゃったけどさ
...いやなれるって何？？

そうこうしているうちに獄寺君は膝をつき、山本君に選手交代していた

『ん？！刀？！』
「や、山本のバット～～！？何物騒なもんわたしてんだよ！！」
『は？！あれのどこがバットなのよ！！どうみても刀じゃない！』

沢田君が叫ぶように訴えた横で思わずでかい声で突っ込んでしまった

「あ、あれ…いつもはバットの形してるけど、降る速さが既定の速さ超えたら刀になる仕組みで」
『んなバットがあってたまるか！！』