運び屋たちの恋愛事情 ページ21
はじめに気づいたのは、作間だった。
紫「最近、もてている気がする」
帰宅早々真顔の作間がそんなことを言ったので、ベースにいた4人は慌てて作間の方を向く。作間は決してふざけない男ではないが、ふざけかたのベクトルがこうではないのだ。
赤「…は？」
緑「もて？」
桃「だれに」
青「ひゅ〜さっすが」
橋本だけがにへらと笑い、作間は真っ先にそちらを向いて含み笑いを返す。
紫「俺は黒髪ロングか明るめのボブが好き」
青「わかる〜丸の内キレイめのお姉さんしかいない。逆に明るめのボブ」
紫「明るめのボブのハーフアップ」
青「なんならハーフツインでもいい」
桃「いや何の話を！」
青「もてたい女の子の話でしょ？」
青いマグカップを傾けた橋本が冗談を続けると、気が抜けたのか猪狩はソファに腰を下ろした。
紫「明るめボブの女の子ならいいんだけどね〜」
言いながら作間がミーティング用のホワイトボードに近づいていく。赤いペンを手にし、作間らしい丁寧な字で【とうちょう？】と小さなひらがなを並べた。1秒に満たないラグのあと、一気に緊張するベースの空気。変換は、きっと【盗聴】が正解だろう。
桃「…ん？それどういう…んんっ！」
緑「優斗、健全な妄想にマジレスきーんし！」
青「最近チェックしてる？そーゆーの」
赤「忙しくて忘れてたかも」
青「出会いとか大事にしなきゃダメよ〜？」
赤「俺らガードゆるゆるだしね笑 すーぐ好きんなっちゃうんだから」
まだ真意を理解できていないらしい所長の口を猪狩が塞ぎ、橋本と井上は自然な流れで作間の質問に応答する。経験値の違いを大きく見せつける慣れ親しんだアイコンタクト。猪狩が奥の棚を指すと井上がそちらへ移動し、橋本はホワイトボードを消す。
青「ま、最近は動画もクオリティ高いしなー」
紫「たしかに。それがメインになっちゃってるかも」
橋本の言葉に何かに気づいた猪狩が、高橋の背中を指で「あ、わ、せ、て」となぞる。こくんと頷いたのを確認してからようやく手元に寄せていた手のひらを離した。高橋は鈍感だがそこまで馬鹿じゃない。
緑「そっちのチェックは抜かりないんだ？」
赤「まぁ一応、最低限そこだけは？」
青「さすが瑞稀」
赤「脈アリそうな気配ないんだもん。寂しい男ですよ」
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れわ(プロフ) - 和音♪さん» 和音♪さん初めまして！コメントありがとうございます〜！！！とっても嬉しいです！頑張れます！笑 ありがとうございますこれからもよろしくお願いします！ (2019年9月24日 1時) (
レス) id: 3180774200 (このIDを非表示/違反報告)
和音♪(プロフ) - こんにちは！いつもこの作品を楽しみにしています！HiHi Jetsのローラーがすごい生きていて、めっちゃ面白いです！これからも楽しみにしています！頑張ってください♪ (2019年9月22日 14時) (レス) id: b5f084be84 (このIDを非表示/違反報告)
れわ(プロフ) - ぽむさん» ぽむさん初めまして！コメントありがとうございます〜嬉しい言葉たくさんで泣きそうです！更新についてのご意見もありがとうございます！せっかくいただいたので、できるだけ更新頻度高めにできるようにしますね！ほんとうにありがとうございます！ (2019年9月21日 1時) (レス) id: 3180774200 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - 初めまして、こんばんは。いつも楽しく読ませていただいてます。こういう作品を待っていた！出会いたかったのはこれだ！という気持ちです。個人的には、更新頻度が高い方がいいかなあと思っていますが、れわさんのやりやすいようにして頂くのが1番ですかね。 (2019年9月18日 0時) (レス) id: ef5fa22271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れわ | 作成日時：2019年9月6日 2時
