渡る手と手 ページ22
猪狩が差したのはラジカセ、に見せかけた盗聴器を探すメーター。発信器を感知するとピピっと音を鳴らして教えてくれる優れものだ。井上は口元で左手をぱっくんちょのように動かし「喋ってて」の合図を出す。もしなにか見つかった時どうするかはわからないけど、とりあえず気づかないふりのままの方がなにかと都合が良い。
緑「あ、そういや優斗この間ファミマのおねーさんタイプだって言ってたじゃん」
スイッチを入れて部屋の中をさりげなく動く。仕事用に特注したローラーは、足音を立てない。
青「あ〜、新人のバイトさんでしょ」
桃「うわ、なんで知ってんの」
青「相変わらずふわふわかわいい系が好きだね〜優斗は」
桃「はしもっちゃんだって同じようなもんでしょ。明るめのボブの?しかもハーフツインとか」
青「それは反動。付き合うならキツめの美人」
赤「俺の部屋の向こう側、キツめの美人住んでるよ」
青「マジで?」
特に反応がないのを確認して今度はメーターを橋本にバトンタッチ。会話の流れのまま井上の部屋の方へ走っていく。今度はわざと、パタパタと鳴らす足音。
桃「中学生か!笑」
赤「なんか聞こえるー?」
青「なんも鳴ってないけど?」
赤「ざーんねん。たまに聞こえるんだよ、美人がシャワー浴びてる音とか」
桃「マジで?!」
青「中学生かって笑」
それぞれの部屋でも音は鳴らず、残すは給湯室と水回り。橋本は作間にアイコンタクト。できるかな?新人。わかってるよね?と目で訴える。作間は口角だけで笑った。最年少はできる子なのだ。
紫「コーヒー淹れるけど飲む人いる?」
桃「はいはーい」
赤「俺も飲む」
緑「さくちゃんミルクティーは?」
紫「ん〜、レンジでいいなら!」
緑「あざっす!」
紫「はしもっちゃんは?」
青「コーヒーで、お願いします」
言いながらメーターは作間の手に。
紫「おまかせあれ〜」
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れわ(プロフ) - 和音♪さん» 和音♪さん初めまして!コメントありがとうございます〜!!!とっても嬉しいです!頑張れます!笑 ありがとうございますこれからもよろしくお願いします! (2019年9月24日 1時) (レス) id: 3180774200 (このIDを非表示/違反報告)
和音♪(プロフ) - こんにちは!いつもこの作品を楽しみにしています!HiHi Jetsのローラーがすごい生きていて、めっちゃ面白いです!これからも楽しみにしています!頑張ってください♪ (2019年9月22日 14時) (レス) id: b5f084be84 (このIDを非表示/違反報告)
れわ(プロフ) - ぽむさん» ぽむさん初めまして!コメントありがとうございます〜嬉しい言葉たくさんで泣きそうです!更新についてのご意見もありがとうございます!せっかくいただいたので、できるだけ更新頻度高めにできるようにしますね!ほんとうにありがとうございます! (2019年9月21日 1時) (レス) id: 3180774200 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - 初めまして、こんばんは。いつも楽しく読ませていただいてます。こういう作品を待っていた!出会いたかったのはこれだ!という気持ちです。個人的には、更新頻度が高い方がいいかなあと思っていますが、れわさんのやりやすいようにして頂くのが1番ですかね。 (2019年9月18日 0時) (レス) id: ef5fa22271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れわ | 作成日時:2019年9月6日 2時