高杉晋助に愛されすぎてます3

俺か晋助か ページ28

コンコン…








貴方「…？」





わたしはベットから起き上がった







貴方「…は、はい…」


ま、また…？…誰だろう…





ガチャ







神威「やっ、A」






貴方「か、神威…ーーー」






ドアを開け、ひょこっと顔を覗かせた神威




貴方「…神威…ど、どうしたの…」





何も言わず、つかつかと部屋に入り
私の隣にどかっと座った


ち、近いよ距離が…







神威「なんか落ち込んでるって聞いてさ、
慰めに来た♪」



いつもの笑顔を見せる神威
いまは、その笑顔を見るのが辛い…




貴方「…べ、別に落ち込んでなんかないよ…

ごめん、神威、今はひとりにして…ーーー


…きゃっ…！！」






神威は何も言わず、
強引に私をベットに押し倒した



神威が覆いかぶさって、
身動きが取れなくなってしまった



貴方「な、な、何するのいきなりっ」



神威「こうでもしないと話してくれないだろ？」





貴方「…っ…」






いつもと違って真剣な表情を見せる神威

ち、近いってば…


わたしは神威から目をそらす







神威「返事今聞かせて」




貴方「…え？」




神威「俺はAが好き、その返事、
俺か晋助かどっち？」





貴方「…なんで今…今そんなことっ…」




神威「はい、答えて」




貴方「…っーーー」




神威の強引さに、涙が溢れてポロポロこぼれ落ちた




わたしが泣きじゃくると、ぽんぽんっと
頭を撫でて謝る神威




神威「……ごめんごめん、泣かないで」





貴方「…うっ……うう…」







神威「……俺は過去がどうの…血の繋がりがどうの
関係ないと思うよA」




貴方「…っ…え……」







そう言って、神威はわたしから離れベットに座り直した

わたしもゆっくり起き上がる




神威「生まれも育ちも立場も何も関係ない、

Aの父親がどんなにひどいやつでも、
恋しくなったら思い出せばいい
だけど、嫌いになったら忘れればいい

それだけの事さ」





貴方「…かむい…」




神威「Aが晋助に何もしてやれなくても
一緒にいたいと思うなら一緒にいればいい、

思わないなら俺のところにおいで」



貴方「っ…」





神威「家族を恋しくなるなんて悪いことじゃない

だからAは、何も悩まなくていいんだよ」







そう言って









神威はいつもの笑顔を私に見せた

血の繋がりのない家族→←分かってる分かってる♪

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