高杉晋助に愛されすぎてます3

左目 ページ17

銀時「おい、ほんとにパフェおごってくれんだろうな」




貴方「奢る奢る、だから早く早く！！」





わたしは銀ちゃんの着物の裾を引っ張りながら
幸久と3人で晋助たちの後を追いかけていた




幸久「…大丈夫かよ、こんな天パ連れてって…」





銀時「ウッセェなクソガキ！！

ったく…おめーの頼みでなきゃ
死んでも高杉のバカなんざ助けねえっつうのに」





貴方「…もう、銀ちゃん晋助と仲悪すぎ！」




銀時「仲悪いってお前、仲悪いどころじゃねぇの、
この前見てただろうがよ」



貴方「……」





江戸での…出来事…
晋助がわたしを置いて行った時の…



仇…



銀ちゃんが言ってた、その言葉を思い出した



貴方「…晋助って昔からああなの？」



銀時「……なにが」



貴方「なにも話してくれないの…


晋助…なんで銀ちゃんと仲悪いの？
なんであんなにいつも一人で寂しそうなの？



……あの左目になにか関係があるの？」






銀時「…」


幸久「…」




わたしは無意識に足を止めていた





貴方「銀ちゃん…教えて…晋助…なんにも言わないの…」






なんでだろう




こんな時に




涙が溢れて…






銀時「……そんな顔すんじゃねぇよ」




そんなわたしを銀ちゃんは
ポンポンっと優しく頭を撫ででくれた




幸久「……」




銀時「…はぁ、ったく」



貴方「ぐすっ…銀ちゃん…」








銀時「…あいつは…」









・






・










貴方「………」





銀時「……そんな顔すっと思ったぜ」









銀ちゃんは


全てを話してくれた





幸久「……そんなこと…」




銀時「…だから泣くなつってんだろ、
だから話したくなかったんだよ」





銀ちゃんは片腕でわたしをギュッと引き寄せてくれた



晋助に似ていて、暖かい…







もう言葉も出なくて



ただ涙だけがこぼれ落ちてゆく






寺子屋のこと









戦争








先生の仇…









貴方「…ごめん……銀ちゃん…


銀ちゃんも…こんな話……」




銀時「あやまんな」






貴方「ごめん…なさい…」






晋助…









わたしは晋助のこと、




なにもわかっていなかった

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