76なんで ページ26
午後の授業がはじまると、ケータイにメッセージが
入ったことに気づいた
こんな時間に珍しいな、そう思って、先生に
バレないようにケータイの画面を確認した。
(勝己…？？)
『今日学校終わったらいつもんとこで待ってっから』
「………待ってっから…」
勝己からのメッセージ。
なんだろう、何かあるのかな？
「こらA、ケータイ触ってんなよー」
「あ…」
返事を返そうと思ったけど先生に注意されてしまった。
うーん…
朝のあの態度といい、なんだか嫌な予感がするな。
･
「A！春紀！今日カラオケ行こぉ！！」
学校が終わると真っ先にまひるちゃんが
声をかけてきた。
「…あたし部活あるから！じゃお先」
と、春紀。
「まひるちゃんごめん、今日は私も用が…」
「むうう…」
まひるちゃんは両頬を膨らませてムッとした。
そして、じゃあまた明日ね！と言って手を振って
教室を出た。
「………」
勝己に会ったらどんな顔をしようか、なんてことを
ちょっとだけ考えてしまった。
死柄木弔の件……水族館であった事件のことも
ちゃんと話せてなかったな、そう言えば。
それに…
ぼーっと考え事をしていると、ケータイが鳴った。
メッセージだ。
確認すると、轟くんからだった。
(轟くん？？)
『今日これから会えないか？』
「……っ…」
何故か、鼓動が高鳴った。なんでだろう…
でも…今日は勝己と…
「………」
『ごめん、今日は勝己と約束があって…
明日なら大丈夫…急用？？』
「…こ、これでいいかな…？？」
何も間違ってないよね？そう思いながら返信を
すぐに返した。
そう言えば、今朝のこともそうだけど…
勝己とまひるちゃんの時も轟くんはそばにいてくれて
私のこと、慰めてくれたな。
抱きしめてくれて…私のことを…
抱きしめて…
「っ……」
変なことを考えてしまった。
なんで顔が熱いの…私は勝己のことが…
�爐茲�ったなって言えねぇ��
追い打ちをかけるように轟くんの言葉が
頭に浮かぶ。
「！！」
再びケータイが鳴っているのに気づく。
轟くんからの返信だった。
『分かった。じゃあ明日、学校まで迎えにいく』
「……」
私…なにしてるんだろう…
なんで…こんなに鼓動が高鳴るの…
なんで…
私はぎゅっとケータイを握りしめ、
勝己の元へと向かった。
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まゆりぽ - 爆豪勝己の初恋２の38ページがめちゃくちゃ良かったです！第３段目、楽しみにしています！ (2022年12月31日 20時) (
レス) @page38 id: 12731aff21 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 何でこんないい作品に出会わなかったのだろう・・・全部見たけど終始ニヤニヤ止まらんかったわ！ (2021年9月26日 15時) (レス) @page36 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけて嬉しいです(´；ω；｀)次回も頑張ります(´；ω；｀)b (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 胡瓜さん» 寂しいだなんて…ありがたきお言葉…(´；ω；｀)次回作も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 涙うさぎさん» この小説でわたしも爆豪大好きなりました。笑(´∀`) (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年7月26日 0時
