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想い思いおもう事は ページ6

「首領、先日の組織についての情報纏めておいたので、ご確認を」



「Aちゃんは、本当に仕事が疾いね...

関心するよ」



そんな首領に、身に余るお言葉です、と返す。



今日もいい天気だな、とガラス越しに雲一つない青空を眺める。



...あ。



ふと手を見ると、指が切れていた。

先刻、首領に資料を渡すときに切ったのだろう。

まあ、此の位の傷なら気にする程ではないと思い、再び仕事を再開した。



「...Aちゃん、其の傷は...!?」



行き成り首領が立ち上がり、私の手を不良品の物を扱う様に握る。

首領、貴方どれだけ心配性何だ、と思ったが、悲しそうな、上手く言えないが、そんな表情をしている首領を見ていると、何も云えなくなった。



「大丈夫ですので、ご心配なく

私は平気ですから

嗚呼、血が付くの嫌でしたよね、すいません」



すると、首領は行き成り私を強く抱きしめた。

____何事かと思った。



「Aちゃん、お願いだから.........

自分の事を大切にしておくれ...!

自分を自分が傷つけてはならないのだよ...」



温かい、暖かい、あたたかい。

こうして首領に抱きしめられると、首領の温もりが伝わってくる。



首領が何故私を抱きしめているのか、其の理由は解らない。



けれど、謝らなければならない、と思い、咄嗟に口を開いた。



「ごめん、なさい」



行き成りで、抱きしめられている経緯を未だに理解出来なかったが、恐らく、首領は私の事を考えてくれているのだろう、と思った。



「...そんな君に罰ゲームを与えよう」



「......はい?」



え、何?

一週間牢屋生活?

否、首領の場合、其れだけでは済まされない気がする。

恐怖心が駆け巡る中、首領は妖しく嗤った。



ドサッ



背景は、天井。

目の前に、首領。


押し倒された?


何?手錠されちゃうの?二度目の最期を迎えちゃうの?



「ふっ...Aちゃんは今一分かっていない様だね」



こういう事だよ、と、首領は私の唇に口付けをした。



______時が止まった様だった。





其れは不思議で偶然→←日差しが闇を照らすとき


文豪達のラッキー愛

乱歩さんのお菓子への愛


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アルパカはむはむ(プロフ) - れたすさん» すいません、修正します! (2017年3月22日 20時) (レス) id: aa53b83762 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 苗字と名前がおなじになってますよ! (2017年3月22日 20時) (レス) id: c8875f112f (このIDを非表示/違反報告)
舞花 - オリエンス★さん» 誤字報告有難う御座います!よく間違えてしまうんですよね......(+_+)すいませんでした、修正します! (2017年2月26日 21時) (レス) id: be55d2a0f5 (このIDを非表示/違反報告)
オリエンス★ - あの、姐さんの名前ってこうようですよね?28ページの11行目、ルビがくれはになってますよ? (2017年2月26日 19時) (レス) id: 45aae5d70b (このIDを非表示/違反報告)
舞花 - 続編出来ました!皆様、沢山の評価、お気に入り有難う御座います。今後とも宜しくお願い致します! (2017年2月25日 22時) (レス) id: be55d2a0f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルパカはむはむ | 作成日時:2017年2月17日 19時

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