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19.similar ページ19

マジフト大会が近いということで学園内は活気に溢れていた。

僕も肋骨が無事治り、ようやく日常を取り戻していた。
本当ならばリドルに飛行術のリハビリに付き合ってもらいたかったのだが、今はリドルが寮長会議に出向いている為、やることも特に無く1人で学園内をフラフラと歩いている。

「ローズハートか。」

いつの間にか知らない場所に着いてしまったらしく、目の前のあのマレウス・ドラコニア先輩の声で我に返る。

流石、妖精族の末裔、世界屈指の魔法士なだけあってその存在感と言い迫力と言い、言葉にできない何かがある。

「こんな所に何の用だ。」
「散歩をしていたら、知らぬ間にここにたどり着きました。」

リドルが声をかけづらいオーラがあると話していた理由がよくわかる。

母と喋る時とはまた違った『恐さ』がある。

しかし、それと同時に他の疑問が浮かび上がってきた。

「あ、の。失礼を承知でお尋ねしますが、マレウス先輩、本日は寮長会議では無いですか…?」

そう尋ねるとマレウス先輩はきょとん、と目を点にしている。
きっとこの場にリリア先輩がいたのならばまた呼ばれなんだか、と笑っていそうだ。
とてもじゃないが僕は笑えないが。

「しかし、仮にそれが事実だとしてもなぜお前もここにいる。」

どうやらマレウス先輩は僕をリドルと勘違いして話をしていたらしい。
滅多に顔を合わせることもなく、僕自身は初対面だったため、分からないのも仕方ないだろう。

そう、仕方の無いことなのに。

僕とリドルは同じと思われているようで、また、いつもと同じように黒くドロドロとした感情が込み上げてきた。

それを顔に出さないように必死に言葉を紡ぐ。

「僕は、セシル・ローズハートの方です。リドル、ならすでに寮長会議に行っています。」
「それはすまなかった。覚えておこう。」

しかし今から行っても意味が無いだろうとブツブツと呟いた後、マレウス先輩は瞬きをしている間に消え去っていた。

この場には酷い顔をした僕だけが残されてしまった。

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(名前)(プロフ) - あぁ…良い…でも見ていくうちにどんどんりどるのゲシュタルト崩壊が… (2023年1月25日 7時) (レス) @page8 id: 2e5d9e36c3 (このIDを非表示/違反報告)
ののの - 素晴らしかったです!!!!😭 (2022年9月19日 0時) (レス) @page42 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
♦nana♦ - とても最高でした! 私も、自分らしく自由にいていいと思うことができて、とても嬉しかったです!応援しています! (2022年1月1日 21時) (レス) @page42 id: 16b63c63b8 (このIDを非表示/違反報告)
シン - 神な作品ありがとうございます!!これからも応援してます! (2021年5月29日 10時) (レス) id: 0fa80a0c97 (このIDを非表示/違反報告)
病葉 - いやぁ…あのリドルの悲痛の叫びを花江夏樹が…今をときめく鬼狩りの少年がよぎったのは気のせい? (2020年10月23日 22時) (レス) id: 0515bcf5a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小坂谷 真夜 | 作者ホームページ:@lag0n027  
作成日時:2020年5月17日 22時

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