15 信じられる? ページ16
「どう思う?」
「何が?」
ノアの質問に質問を返すと、ノアの代わりにラセが
「決まってるだろ」
叩いた。
「ママのことだ。信じていいのか、それとも何か別に企みがあるのか」
「私達を無事に『旅立たせる』のかってことね」
「そう」
ノアが頷いた。
「なぜ彼女が罰せられていないのか___より深く苦しみを与えるためと言ってはいたけど」
「私は信じていいと思う」
ナミアはあっけらかんと言い、
「ハア!?」
とラセに変な目で見られた。
それこそ信じられない、という顔をしている。
「?」
何か悪いことでも?、というように、首を傾げられ、ラセは
「〜〜〜」
と、苦虫を噛み潰したような顔をする。
「ナミアらしいね」
ノアもクスッと笑う。
「らしいだけじゃ駄目だろ! これは夢じゃない、現実だぞ!? 命がかかってるんだ。それも、学園全員の命が!」
ピンク色の花のようなオーラで笑う二人に、ラセは訴える。
このオーラをノア☆オーラと名付けよう…そんな風に嫌味っぽく返したいところだが、今はそういう状況ではない。
「ラセの言う通り、命はかかってるさ。でもね、彼女のことは信じていいよ」
ノア☆オーラを絶やすことなく、ノアは言った。
「なんでそんな風に言い切れる…?」
悔しそうな顔でラセが聞く。
「『人の心と身体』」
「「?」」
急にノアがそんなことを言い出し、ラセとナミアの頭の中で疑問符が踊り出す。
「読書家のラセなら読んだこと、あるでしょう?」
ようやくノアの意図が理解出来、ラセの表情に初めて余裕が生まれる。
「ああ、そういうことか」
「え? え!? 何分かんない」
ただ一人話に入っていけないナミアは混乱して、二人を質問責めにする。
「どゆこと!? わけわかんない! 人の心がなんなの? 言い切れるからなに? てゆうかそもそも、ママが言ってたこともわかんないんだけど!?」
「五月蝿え落ち着け」
ラセは強引にナミアを抑えた。
「一つずつ話すから」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー友達
なかなか話すことの無い女の子
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小幅(プロフ) - イベントのご参加、ありがとうございました。 スゴく面白いです!!! この続き、待ってまーす! (2020年4月11日 8時) (レス) id: 62007663da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルアン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/akamate/
作成日時:2020年1月8日 17時