【完了】5話だと私は思ったのです。 ページ7
狩屋side
「狩屋くん、おはよ」
「ここ知ってます？一年の教室ですよ」
宮原先輩は「おー、知ってる知ってる」と軽く笑って俺の髪の毛をいじり始めた。
おかしい。何かがおかしい。
何がって、先輩がここにいることもおかしいし、先輩が平然とこの教室に溶け込んでるのもおかしい。
「あの、髪の毛いじらないでください」
「待って！もうちょっとでできるから！」
そして聞いてもいない。おかしい。すべてがおかしい。
若干白目をむきつつ、大人しくいじられておく。
不思議と嫌な気は、しない。
「よし、できたよ」
宮原先輩は鏡を取り出して俺に持たせた。
そこに映る自分は、横髪をアシンメトリーにされていて、ピンもクロスにしてあり、随分上手くアレンジされていた。
この短時間でやったとは思えないほどだ。
「…随分、慣れた様子でしたけど。妹でもいるんですか。」
「ううん、いないよ。小学生の頃にね、じぶんでやってたんだ。」
ふぅん、と適当に返事をしてアレンジをされた自分をもう一度見つめる。
髪の毛もそろそろ伸びてきて鬱陶しいと思っていたから、丁度いい。
珍しく先輩が役にたった気がする。
「じゃ、そろそろ戻るね。バイバイ。狩屋くん。」
「はい。…あの、」
宮原先輩は「んー？」と間の伸びた返事をして振り返る。
サラサラとした髪の毛が揺れて、少しだけ可愛らしいと思った。
「ありがとう、ございます」
彼女は嬉しそうに、「いえいえ」と微笑んだ。
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きんぐ(プロフ) - うたうさん» いえ笑。好きなものには節操なく、ですから笑 (2015年9月5日 13時) (
レス) id: 5cf3a6c2ac (このIDを非表示/違反報告)
うたう - サクサク進むなんて凄すぎです！！(゜ロ゜ノ)ノ (2015年9月5日 13時) (レス) id: 7c4a6d391b (このIDを非表示/違反報告)
きんぐ(プロフ) - うたうさん» コメントありがとうございます。思ったより書くのが楽しく、意外にサクサク進められています。これからもご愛読、お願いします！ (2015年9月5日 13時) (レス) id: 5cf3a6c2ac (このIDを非表示/違反報告)
うたう - 超面白い!!!((o(^∇^)o))これからも頑張ってくださいね( v^-゜)♪ (2015年9月5日 12時) (レス) id: 7c4a6d391b (このIDを非表示/違反報告)
きんぐ(プロフ) - 亜依斗(*・ω・)ノ☆AITOだお☆さん» コメント有難うございます！これからもちまちまとですが、更新していきます。 (2015年9月3日 22時) (レス) id: 5cf3a6c2ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きんぐ | 作成日時：2013年10月19日 12時
