闇落ちマイキー拾いました【佐野万次郎】

3日目 ページ4

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「なあ、マイキー昨日はどこ行ってたんだよお！」







梵天のアジトにて。
三途春千夜の問にマイキーはソファに座って黙り込んだままだった。三途は舌打ちをし、マイキーの目の前に立つ。






「勝手に居なくなられちゃあ困るんだよ。
今日18時から案件な。」







三途はそう乱暴に言い放つと薬を二三粒口に放り込み
、おかしくなりながら外へ出てった。








「A……」








自分の隣で無防備に寝る彼女を見て安心したのと同時にこいつも殺してしまうんじゃないかと不安に襲われた。自分じゃ抑えられない黒いドロドロとした感情に。








久しぶりにあった彼女は何も変わんなくて、
お人好しの強気な彼女がどうしても愛おしい。
俺を名前で呼んで、叱ってくれる人。







マイキーはソファに寝転がり昨日のことを思い出す。
忘れたくても耳に焼き付いて離れない。








「万次郎。」








マイキーは立ち上がりソファを蹴飛ばした。
この感情がなんなのか分からなくて腹が立った。
彼女の元に行きたいがこれ以上大事なものを傷つけられたくない。







もう、あいつとは会えない。







そう思うとすぅと、目の色彩が消えていくのがわかった。








「助けてくれよ……」








その声は誰に聞かれることもなく暗闇に消えていった。

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