4話 ページ5
次の日、生徒たちと同じ時間に学校に行く。
朝早く仕込んだ方が美味いに決まってるからな。
食堂までの道でたくさんの生徒に声をかけられとても嬉しい。今日も腕によりをかけて作ろうじゃないか。
厨房に着き、昨日下味をつけといたもも肉を確認する。スパイスの匂いでこっちまでお腹が空きそうだ。
スパイスと言えば、ジャミルは熱砂の国の料理に詳しいだろうから、今度レシピを聞いてみよう。
冷蔵庫の中を見ると、今日のデザートの為のフルーツを切らしていることに気づいた。そう言えば新鮮さのために今日植物園に取りに行く予定だったのだ。
まああそこなら三十分位で往復できるだろう。
俺は一旦食堂を後にして、植物園に向かった。
植物園に入ると、ピリッとした空気を感じる。
誰かの縄張りなのだろうか。
勇気をだして奥に進むと、ガルルと上から威嚇の声が聞こえたので見上げると……まじか。
｢ここは俺の縄張りなんだよ。……お前、Aか？｣
ダークブラウンの髪を揺らしたライオンが俺を拍子抜けた顔で見ていた。バレるのが早いぜ。
｢朝からサボりとは感心しないな。レオナ。｣
そう言うと、レオナは木から降りて俺の両肩を掴んだ。
｢お前っ、今までどこいたんだよ！
王室抜け出していなくなったと思ったら……！｣
そう。こいつは弟だ。
俺のラストネームはキングスカラー。
立派な王族の次男だった。
魔法薬で耳を隠していたが、匂いで気づかれてしまったらしい。レオナは卒業してると思っていたが、そんなに王室に戻るのが嫌なのか。
｢俺は勘当された身だからな。
俺の個人情報は隠してここで働いているよ。
それにしてもレオナ、大きくなったなあ。｣
わしゃわしゃとレオナの頭を撫でる。
嫌そうにしているが尻尾はちゃんと俺の腕に巻きついてある。かわいいやつめ。
弟と衝撃の再会をかわしたあと、
フルーツを採り植物園を出た。
レオナが着いてこようとしたため、放課後ゆっくり話そうと宥めなんとか食堂に戻ることが出来た。
キングスカラーの恥。
これが俺だ。
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2023年2月11日 16時) (
レス) @page30 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 洸さん» 返信遅くなってすみません……！そう言って頂けて本当に嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年7月31日 15時) (レス) @page30 id: f3216aef7e (このIDを非表示/違反報告)
洸 - えっちょ、は？神か？神だな？貴方は神だな？誇張じゃなく神だな？神ですね？え、今まで見た中で最高ですよコレ。更新待機しますよマジで。 (2022年4月23日 21時) (レス) @page27 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 舞さん» 返信遅くなり申し訳ございません……ありがとうございます！ (2021年11月17日 19時) (レス) id: bc678a6855 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年11月7日 2時) (レス) @page24 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずぴす x他1人 | 作成日時：2021年8月21日 5時
