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3話 ページ3

食堂が大賑わいだったってことはまあ皿洗いが増えるわけで。たくさんの皿が積み重なってる厨房をみて
一息。俺の料理がそんだけ美味かったってことだな。






俺はぱぱっと食器洗いに取り掛かることにした。
手際よく洗っていく。






ここの学生は癖が強いことが分かった。
商売意識が強い子、従者なのに目をギラつかせてる子、チャラめの子など。暇はしなそうだな。






皿を洗い終わった頃には既に日が暮れていた。
いわゆる放課後ってところだろうか。





「Aさん。今お時間ありますか。」





食堂に現れたのは今日レシピを尋ねてきた少年だった。まあなんと律儀なことだ。本当に放課後に来るとは。






「おーう。タイミングバッチリよ。君名前は?」






厨房に勝手においた椅子にもたれかけて俺は聞いた。
長髪の少年が真顔で口を開く。






「ジャミル・バイパーです。」





「バイパーか……そりゃ大変だな。」






バイパーをご存知なんですか。と食い気味に聞かれ
俺は笑って誤魔化す。小声で言ったはずなのにさすがは従者って所か。じゃああの白髪の子はアジーム家の子なのだろう。






「ちょっと詳しくてな。これ以上は何も知らないから安心しろ。お前よく出来た子だな。」







そう言うと少年は肩の力を抜いたようだった。
俺はその姿を確認し、レシピをスラスラと書く。






「なあ、ジャミルよ。お前弟か妹、いるか?」






レシピを書きながら、俺は尋ねる。






「ええ。妹が一人。」





「大事にしてやれよ。絶対に悲しませちゃ駄目だ。
守ってやれ。」






「言われなくても。」






ジャミルから強い意志が感じ取れ、俺は口角をあげ、描き終わったレシピをほいと渡す。






「頑張れよジャミル。我慢することが多いだろうからな。お前は一番強い。俺がわかってるから。
苦しくなったらここに来いよ。」






そう言って頭にぽんと手を置くと
ジャミルは目を見開いた。
平均を取るってなかなか難しいからな。
こいつは少し俺に似てる。






「なんで知って……」





「勘だ勘。さあ行ってやれ。白髪の子がお前を待っているだろう。」






そう言うとジャミルは一礼して食堂から立ち去った。







ここの生徒は癖が強く、そして苦労人が多そうだ。

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(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2023年2月11日 16時) (レス) @page30 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 洸さん» 返信遅くなってすみません……!そう言って頂けて本当に嬉しいです!更新頑張ります! (2022年7月31日 15時) (レス) @page30 id: f3216aef7e (このIDを非表示/違反報告)
- えっちょ、は?神か?神だな?貴方は神だな?誇張じゃなく神だな?神ですね?え、今まで見た中で最高ですよコレ。更新待機しますよマジで。 (2022年4月23日 21時) (レス) @page27 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 舞さん» 返信遅くなり申し訳ございません……ありがとうございます! (2021年11月17日 19時) (レス) id: bc678a6855 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年11月7日 2時) (レス) @page24 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らずぴす x他1人 | 作成日時:2021年8月21日 5時

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