9話 ページ10
｢お待ちしておりました。Aさん。｣
｢いらっしゃ〜い。｣
モストロラウンジに入ると、早々にアズールと双子のタレ目の方がお出迎えしてくれた。
アズールは営業スマイルでニコニコとしている。
｢双子の名前を聞いていなかったな。
自己紹介頼む。｣
そう言うとタレ目くんはふにゃりと笑った。
｢はいはーい。俺、フロイドでぇす。
ウツボの人魚だよぉ。｣
ウツボの人魚？なんだそれめっちゃ興味ある。
｢お出迎えできず申し訳ありません。
僕はフロイドと双子のジェイドと申します。｣
フロイドとジェイドはウツボの人魚なのか……
二人は全く性格が違うように見えて、同じ雰囲気をまとってる。なかなか楽しそうな奴らだ。
｢アズールはなんの人魚なんだ？｣
｢美味しそうなタコちゃんだよぉ。｣
アズールの代わりにフロイドが答える。
アズールは涙目でフロイドを叱っていた。
コンプレックスなのだろうか。
｢さて、Aさんには厨房の手伝いをお願いします。
好きに使ってください。レシピは冷蔵庫の隣の棚に全て入ってます。フロイドとジェイドはウエイターを。｣
アズールの的確な指示で、俺たちは動きだした。
ラウンジの厨房、食堂のよりも設備がいい気がする。
自前のエプロンをつけ、厨房に立つと綺麗に並んだ生徒達が挨拶をしてきた。なかなかいい子たちじゃないか。
｢海鮮系が多いな。そこ、強火より弱火でやった方がやわらかくなって美味いし、出汁も出る。｣
指示をしながら調理し、厨房をまわす。
生徒達は効率よく動いてくれて、なかなか助かる。
｢あはっ。Aちゃんさすがぁ。後で俺にもなんか教えてぇ。｣
厨房にひょっこり顔を出したフロイド。
奥でアズールが何か言っているが……サボってきたのだろうか。
｢サボらないで仕事したらな。｣
｢はーい。たのしみにしてるねぇ。｣
うんうん、良い子だ。
後でジェラートのコツと秘伝のタレの一つを教えようじゃないか。
その後集中して調理してたら、あっといまに日が暮れていた。
閉店時間が近づいていた。
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2023年2月11日 16時) (
レス) @page30 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 洸さん» 返信遅くなってすみません……！そう言って頂けて本当に嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年7月31日 15時) (レス) @page30 id: f3216aef7e (このIDを非表示/違反報告)
洸 - えっちょ、は？神か？神だな？貴方は神だな？誇張じゃなく神だな？神ですね？え、今まで見た中で最高ですよコレ。更新待機しますよマジで。 (2022年4月23日 21時) (レス) @page27 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 舞さん» 返信遅くなり申し訳ございません……ありがとうございます！ (2021年11月17日 19時) (レス) id: bc678a6855 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年11月7日 2時) (レス) @page24 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずぴす x他1人 | 作成日時：2021年8月21日 5時
