【HQ!!】冷徹少女とバレー部員 (ページ37)

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そのまま、4日、5日、6日、と過ぎていき、７日目となった。

名前呼びは浸透して、全員名前で呼んでいる。これで少しは距離が縮まっただろう、と思ったのだか、相変わらず冷たいまま。

何度か練習後に坂の下商店に誘ったのだか、すべて断られた。

いつも一人で行動し、ずっと部員との関わりを避けようとしている。

でも、仕事はしっかりしてくれるし、抜かり無いから、このままマネージャーを続けてほしい、と全員が思っていた。

しかし、そんな希望も粉々に砕け散った。

『しつこい!!!』

初めて出した大きな声。そして、とても苛立った、突き放すように冷たく、固い、氷のような尖った声。

一体、彼女の目には何が写っているのだろう。一体、彼女の目は何を、どう写しているのだろう。

怒りをあらわにして大きな声を出す。

何も、言い返せなかった。何も、言えなかった。

引き留めることなんて、出来なかった。

｢俺の選択は正しかったのかな……｣

菅原は声を絞り出すようにして呟いた。

少しでも仲良くなりたかった。少しでも残りたいと思ってほしかった。

そんな気持ちを、彼女は汲み取ってくれたのだろうか……？

その答えを、彼は知るよしもなかった。